マキタVP180Dは、18Vバッテリ1本で駆動する充電式真空ポンプです。到達真空度20Pa・排気速度50L/分(1.5CFM)の1段式ロータリーポンプで、家庭用エアコンから10馬力クラスの業務用パッケージまで対応します。
本記事ではスペックと価格、主な特徴、上位機との違い、他社機との比較、評判までまとめて解説します。
結論:VP180Dはこんな方におすすめ
VP180Dが向くのは「20Paで足りる一般的な空調工事を、電源の有無に縛られずこなしたい方」です。
- ✅ ルームエアコン〜10馬力クラスの据付・入替を主戦場にする空調工事士
- ✅ 電源が引けていない新築現場や、屋外設置の室外機で真空引きをしたい方
- ✅ すでにマキタ18Vバッテリを持ち、真空ポンプも同じ電池で回したい方
- ✅ 263mm・3.5kgの軽さを活かし、1日に何軒も現場を回る方
- ✅ 発電機や延長コード・コードリールの段取りをやめたい方
- ❌ 3Paが必要な20馬力クラスの大型空調機・冷凍機を扱う方(VP181Dが候補)
- ❌ 同じ18Vで3Paの2段式が欲しい方(新型のVP281Dが候補)
- ❌ 40Vmax(XGT)でバッテリを統一している方(VP001Gが候補)
VP180DRG(フルセット)
VP180DZ(本体のみ)
VP180Dの型式・価格と主要スペック
| 型式 | セット内容 | 標準小売価格 (税別) |
|---|---|---|
| VP180DRG | BL1860B×1本+充電器DC18RF+アルミケース | 93,900円 |
| VP180DZ | 本体のみ(バッテリ・充電器・ケース別売) | 52,000円 |
| 項目 | VP180D |
|---|---|
| ポンプ形式 | 1段式ロータリー(シングルステージ) |
| 到達真空度 | 20Pa |
| 排気速度 | 50L/分(1.5CFM) |
| オイル量 | 100〜115mL |
| 吸気口 | 5/16”オスフレア |
| 1充電作業時間(目安) | 約60分 |
| 電源 | 18Vスライド式リチウムイオンバッテリ1本 |
| 本機寸法 | 長さ263×幅93×高さ172mm |
| 質量 | 3.5kg(バッテリ含む) |
| 適用機器の目安 | 家庭用エアコン〜10馬力クラス |
VP180Dの主な特徴5つ
①到達真空度20Pa|一般的なエアコン工事に必要十分

ルームエアコンの真空引きで求められる到達真空度は一般に数十Pa程度とされ、20Paはこれを満たします。家庭用2〜5kW機から業務用パッケージ10馬力クラスまで、日常業務の大半をカバーできる真空度です。
②排気速度50L/分(1.5CFM)|同クラスの充電式より速く引ける

排気速度は真空引きの所要時間を決めます。50L/分はコードレス機として速い部類で、25L/分前後の省電力型に対し単純比較で約2倍。真空引きは1台15分程度が一般的とされ、速いほど1日に回れる軒数が変わります。
③263mm・3.5kgのコンパクトボディ

寸法は長さ263×幅93×高さ172mm、質量はバッテリ込み3.5kg。ホースやゲージと一緒に工具箱へ収まり、1日で複数戸を回る改修工事でも負担になりません。上位のVP181Dは8.1kgあるため機動力では明確に有利です。
④コードレス+逆流防止機構で段取りとトラブルを減らす
電源が来ていない新築現場、屋外の室外機、電源から遠い屋上――コード式では延長コードやコードリール、時には発電機が必要でした。バッテリ1本で完結するVP180Dはこの段取りと片付けが消えます。LEDランプ付きで暗所の操作もしやすくなっています。
⑤18Vバッテリは400モデル以上と共通

マキタ18Vスライド式バッテリはインパクトドライバ、マルノコ、クリーナ、集じん機、草刈機、ライトなど400モデル以上で共通使用できます。
VP180DRG(フルセット)
VP180DZ(本体のみ)
他社の充電式真空ポンプとの比較|タスコ・アサダ
| 項目 | マキタ VP180D | タスコ TA150ZP-1 | アサダ 1.5CFM(VP150) |
|---|---|---|---|
| 到達真空度 | 20Pa ○ | 18Pa ◎ | 20Pa ○ |
| 排気速度 | 50L/分 ◎ | 25.8L/分 △ | 50L/分 ◎ |
| 対応バッテリ | マキタ18V ◎ | パナソニック 14.4V/18V △ | マキタ18V ◎ |
| 質量 | 3.5kg ◎ | 3.5kg ◎ | 3.6kg ○ |
| 本機寸法 | 263×93×172mm | 270×120×165mm | 268×93×172mm |
| 連続作業時間の目安 | 約60分 | 100分以上(5.0Ah) | 約60分 |
タスコTA150ZP-1は稼働時間が長い反面、排気速度が約半分で電池もパナソニック製です。アサダ1.5CFM(VP150)はマキタ18Vが使え数値もほぼ同等なので、実売価格で選ぶことになります。
マキタ4機種の比較|VP180D/VP281D/VP181D/VP001G
| 項目 | VP180D | VP281D | VP181D | VP001G |
|---|---|---|---|---|
| 電源 | 18V×1本 | 18V×1本 | 18V×2本 | 40Vmax×1本 |
| ポンプ形式 | 1段式 | 2段式 | 2段式 | 2段式 |
| 到達真空度 | 20Pa | 3Pa | 3Pa | 3Pa |
| 排気速度 | 50L/分 | 57L/分 | 113L/分 | 57L/分 |
| 適用クラスの目安 | 10馬力 | 7馬力 | 20馬力 | 7馬力 |
| 質量 | 3.5kg | 4.1kg | 8.1kg | 4.4kg |
| 標準小売価格(税別) | 52,000円 | 59,000円 | 101,700円 | 60,000円 |
注目すべきは同じ18V1本で動くVP281D。2段式ブラシレスで3Pa・57L/分、価格差は7,000円しかありません(詳細はVP001G・VP281Dの記事)。20馬力クラスまで見るなら113L/分のVP181D、40Vmax統一ならVP001Gという住み分けになります。
VP180Dの口コミ・評判の傾向
電源を気にせず真空引きを始められる点が最も高く評価されています。新築現場や屋外の室外機で、発電機や長い延長コードが不要になったという声が目立ちます。
コードレスの機動力に関する評価の傾向
ルームエアコンの据付が中心なら20Paで十分という評価が多数で、取付に必要なレベルまでしっかり空気が抜けるというコメントが繰り返し見られます。
到達真空度に関する評価の傾向
3.5kg・263mmの携帯性と、手持ちの18Vバッテリをそのまま使える点も好評です。
携帯性・バッテリ共通化に関する評価の傾向
動作音は小さくないという指摘もありますが、海外製の安価な機種より静かで確実に引けるという比較も見られます。
動作音に関する評価の傾向
よくある質問(FAQ)
Q. 到達真空度20Paで本当に足りますか?
A. 家庭用から10馬力クラスの一般的な工事なら20Paで問題ないとされています。20馬力以上の大型機や高真空が要求される冷凍機では3PaのVP181D・VP281D・VP001Gを選んでください。
Q. 1回の充電でどれくらい作業できますか?
A. 公式の1充電作業時間は約60分(目安)です。1台15分程度なら単純計算で3台前後ですが、配管長やバッテリの状態で変わるため予備バッテリの用意が現実的です。
Q. 真空ポンプ用オイルの量と交換は?
A. オイル量は100〜115mLです。吸い込んだ水分でオイルが乳化すると到達真空度が落ちるため、白濁したら早めに交換してください。
Q. ゲージ付バルブやホース、40Vmaxバッテリは使えますか?
A. ゲージ付バルブとホースは別販売品です(異径アダプタは付属)。バッテリは18Vスライド式専用で、40Vmaxで揃えるならVP001Gです。
まとめ
マキタVP180Dは、18V1本で到達真空度20Pa・排気速度50L/分を確保した充電式真空ポンプです。家庭用から10馬力クラスまでをコードレスでこなせ、263mm・3.5kgの軽さは移動の多い工事で効きます。
- ✅ 到達真空度20Pa・排気速度50L/分で家庭用〜10馬力クラスに対応
- ✅ 1段式ロータリー・オイル量100〜115mL・吸気口5/16”オスフレア
- ✅ 263×93×172mm/3.5kg(バッテリ含む)で持ち運びが軽い
- ✅ 1充電約60分、逆流防止機構とLEDランプを装備
- ✅ VP180DZが52,000円、VP180DRGが93,900円(税別)
VP180DRG(フルセット)
VP180DZ(本体のみ)


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