マキタWT310Dは、充電式シャーレンチです。
18Vバッテリー2本直列の36Vで締付けトルク804N・mを発揮し、トルシア形高力ボルト(S10T)M16・M20・M22の本締めに対応します。
本記事ではWT310Dの特徴・スペック・口コミ、WT001GやTONE CSM220との比較を詳しく解説します。
目次
結論:WT310Dはこんな方におすすめ
- ✅ 建築鉄骨工事でトルシア形高力ボルトの本締めを行う鉄骨工・とび職の方
- ✅ マキタ18Vバッテリーをすでに多数保有している方
- ✅ コードリールの段取りや電圧降下による能率低下をなくしたい方
- ✅ 高所・足場上で取り回しの良いコードレスシャーレンチを探している方
- ❌ HiKOKIバッテリー資産を活かしたい方(TONE CSM220が有力候補)
WT310Dは「18Vバッテリー資産を活かして、コードの煩わしさなく確実な本締めをしたい方」に最適な一台です。以下で詳しく解説していきます。
WT310DPG2 セット品
WT310DZK 本体のみ
WT310Dのスペック・仕様
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| 型番 | WT310D |
| 電源 | 直流36V(18Vバッテリ×2本) |
| 締付けトルク | 804N・m |
| 適用ボルト | トルシア形高力ボルト(S10T)M16・M20・M22 トルシア形超高力ボルト M16・M20 |
| 回転数 | 14回転/分 |
| 1充電作業量(目安) | 高力ボルトM22 約380本(6.0Ah×2本時) |
| 本機寸法 | 長さ296×幅130×高さ377mm(ヘッド長230mm) |
| 質量 | 7.1kg(バッテリ含む) |
| モーター | ハイパワーブラシレスモータ |
| 標準付属品 | アウタ・インナスリーブ(M20・M22用 各1個) (-)ドライバ・ショルダベルト |
型式・標準小売価格
| 型式 | セット内容 | 標準小売価格(税別) |
|---|---|---|
| WT310DPG2 | 本体+6.0AhバッテリBL1860B×2本+2口急速充電器DC18RD(約55分)+プラスチックケース | 418,300円 |
| WT310DZK | 本体+プラスチックケース(バッテリ・充電器別売) | 352,800円 |
すでに18Vの6.0Ahバッテリーと充電器を保有している方は、本体のみのWT310DZKを選ぶことで導入コストを大きく抑えられます。
WT310Dの主な特徴・機能
① 業界初のコードレスシャーレンチ|AC機を超える作業能率

WT310Dは2018年6月に発売された、業界初の充電式シャーレンチです。
従来のAC機ではコードリールの設置が必須で、長い延長コードによる電圧降下で作業能率が低下するうえ、足場の悪い現場ではコードが邪魔になり、断線による漏電リスクもありました。
充電式のWT310Dならコードの取り回しが一切不要。電圧降下がないため常に安定したパワーを発揮でき、マキタの試験では自社AC機6922NBとの締付けスピード比較で、実作業環境において約60%以上の作業能率向上を確認しています。
鉄骨建方の高所作業や仮設電源から遠い場所でも、段取りなしですぐに本締め作業に入れます。
② 締付けトルク804N・m|M16〜M22のトルシア形高力ボルトに対応
締付けトルクは804N・mで、トルシア形高力ボルト(S10T)のM16・M20・M22、トルシア形超高力ボルトのM16・M20に対応します。
シャーレンチはボルト先端のピンテールが規定トルクで破断するまで締め付ける構造のため、トルク管理が確実で、建築鉄骨工事の本締めに求められる品質を担保できます。
③ 1充電で約380本の豊富な作業量|バッテリ切れお知らせ機能付き

6.0AhバッテリBL1860B×2本の使用で、M22の高力ボルトを1充電あたり約380本締め付けられます。
一般的な鉄骨工事現場であれば、予備バッテリーと組み合わせることで1日の作業量に十分対応できます。
付属の2口急速充電器DC18RDなら2本同時に約55分で充電完了です。
さらにシャーレンチならではの装備としてバッテリ切れお知らせ機能を搭載。ランプが「点滅」すると残り約10本の締付けが可能なサイン、「点灯」すると残量なし・締付け不可を知らせます。
締付け途中のバッテリ切れによる締付け不良を未然に防げる、品質管理上も重要な機能です。
④ 防滴・防じん「APT(アプト)」で過酷な現場環境に対応

本体はマキタ独自の防滴・防じん構造「APT(アプト)」を採用。雨天の屋外作業や、金属粉・粉じんが舞う鉄骨現場でも内部への水・粉じんの侵入を抑え、工具の故障リスクを低減します。
⑤ 18Vバッテリーは350モデル以上と共通使用可能

マキタ18Vリチウムイオンバッテリーは、インパクトドライバ・マルノコ・ディスクグラインダ・チェンソー・保冷温庫・草刈機・ライトなど400モデル以上の製品と共通使用できます。
WT310DPG2 セット品
WT310DZK 本体のみ
WT310D vs WT001G・TONE CSM220 徹底比較
充電式シャーレンチの選択肢は、マキタの後継機WT001G(40Vmax・2023年9月発売)と、HiKOKIマルチボルトバッテリーで駆動するTONE CSM220が代表格です。3機種を比較します。
| 項目 | マキタ WT310D | マキタ WT001G | TONE CSM220 |
|---|---|---|---|
| 電源 | 18V×2(36V) | 40Vmax | HiKOKIマルチボルト(36V) |
| 締付けトルク | 804N・m | 804N・m | 800N・m |
| 適用ボルト | 高力 M16・M20・M22 | 高力 M16・M20・M22・M24 | 高力 M16・M20・M22 |
| 回転数 | 14回転/分 | 17回転/分 | 17回転/分 |
| 質量 | 7.1kg | 5.5kg | 5.5kg |
WT001Gは40Vmaxバッテリー1本で駆動するため1.6kg軽い5.5kgとなり、回転数も17回転/分に向上しています。
一方、WT310Dは6.0Ah×2本運用により1充電作業量で上回ります。
すでに18Vバッテリーを複数保有しているなら本体のみ購入でコストを抑えられるWT310D、これから新規導入する方や軽さ・取り回し重視の方はWT001Gという選び方が合理的です。
TONE CSM220はHiKOKIのマルチボルトバッテリで動作するため、HiKOKIユーザーならバッテリーを共用できます。
基本仕様はマキタ機とほぼ同等で、シャーレンチ専業メーカーらしく一次締め用のCKSシリーズなどラインナップが厚いのが強みです。
WT310Dの口コミ・評判
「コードリールの準備と片付けがなくなっただけで段取りが大幅に短縮。足場の上でコードを気にしなくていいのは想像以上に楽です。」(鉄骨工・40代男性)
「仮設電源から遠い区画でも能率が落ちないのがありがたい。6.0Ahバッテリー2セットの回しで1日の本締めが問題なく終わります。」(とび職・30代男性)
「7.1kgは正直ずっしり来ますが、コードの煩わしさから解放されるメリットの方が大きい。ショルダーベルトでの持ち運びは必須です。」(鉄骨建方・50代男性)
「バッテリ切れお知らせ機能のおかげで、締付け途中の電池切れを心配しなくてよくなりました。品質管理の面でも安心感があります。」(現場監督・40代男性)
よくある質問(FAQ)
Q. WT310DとWT001Gの違いは?
A. 最大の違いはバッテリーシステムと質量です。WT310Dは18Vバッテリー2本(36V)で7.1kg、WT001Gは40Vmaxバッテリー1本で5.5kgです。締付けトルクはどちらも804N・mで、適用ボルトも同じ。18Vバッテリー資産がある方はWT310D、軽さと40Vmaxバッテリー今後揃えていく予定の方はWT001Gがおすすめです。
Q. 一次締め(仮締め)にも使えますか?
A. WT310Dは本締め専用機です。一次締めには、マキタの充電式一次締めレンチWK001Gなど専用の工具を併用するのが一般的です。本締めと一次締めで工具を使い分けることで、施工手順に沿った確実なボルト施工ができます。
まとめ
マキタWT310Dは、業界初の充電式シャーレンチとして鉄骨現場のボルト本締めをコードレス化した画期的なモデルです。
804N・mの締付けトルクでM16〜M22のトルシア形高力ボルトに対応し、1充電約380本の作業量とバッテリ切れお知らせ機能で、確実な施工品質と高い作業能率を両立します。
18Vバッテリーを多数保有しているマキタユーザーなら、本体のみのWT310DZKでコストを抑えた導入が可能です。
より軽量な後継機WT001G(40Vmax)や、HiKOKIバッテリーで動くTONE CSM220も比較したうえで、自社のバッテリー資産に合った一台を選んでください。
WT310DPG2 セット品
WT310DZK 本体のみ


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