新型真空ポンプ VP001G・VP281Dの特徴・性能・価格を徹底解説

真空ポンプ
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 2026年春、マキタから充電式真空ポンプの新モデル「VP001GZ(40Vmax対応)」と「VP281DZ(18V対応)」が登場しました。
 最大の進化ポイントは1充電あたりの連続作業時間が従来の18V機比で2倍以上に向上したこと。
 空調設備工事のプロから「バッテリー式の真空ポンプは途中でバッテリーが切れるのが心配」という声が多かった中、この進化は実務上の大きな改善です。
 本記事では、VP001GZ・VP281DZを従来機VP180Dおよびハイコーキの充電式真空ポンプUP18DYAと比較し、どの機種が現場に最適かを詳しく解説します。

マキタVP001G・VP281Dの概要

 VP001GZは40Vmax対応、VP281DZは18V対応モデルで、排気速度57L/分・到達真空度3Paというスペックは2機種共通で、本体の基本性能は同一です。違いはバッテリと本体寸法に若干の差があるのみです。
 標準小売価格はVP001GZが60,000円(税別)、VP281DZが59,000円(税別)。
 どちらも本体のみの価格でバッテリー・充電器・ケースは別売です。
 7馬力クラスの事務所・店舗用空調機に対応する排気性能を持ちながら、バッテリー非装着時の質量はわずか3.4kgと軽量コンパクトな設計です。

VP001GZ 40Vmax 本体のみ

VP281DZ 18V 本体のみ

主要スペック比較表

項目マキタ
VP001GZ
マキタ
VP281DZ
マキタ
VP180D
ハイコーキ
UP18DYA
バッテリ40Vmax18V18Vマルチボルト
排気速度57 L/min57 L/min50L/min50 L/min
到達真空度3 Pa3 Pa20 Pa5 Pa
ポンプ方式2ステージ2ステージ2ステージ2ステージ
オイル量160〜190 mL160〜190 mL100〜115 mL130〜160 mL
吸気口1/4″・5/16″
オスフレア
1/4″・5/16″
オスフレア
5/16″
オスフレア
5/16″
オスフレア
質量4.4 kg
(BL4040時)
4.1 kg
(BL1860B時)
3.5kg
(BL1860B)
3.9 kg
(BSL36A18X)
本体寸法
(長×幅×高㎜)
296×125×180288×125×180263×93×172281×98×175
作業時間2時間50分2時間10分1時間1時間20分
逆流防止機構×

最大の改善点:1充電あたりの連続作業時間が2倍以上

 新型VP001G・VP281Dの最大の進化ポイントは、1充電あたりの連続作業時間です。
 BLモータ(ブラシレスモータ)を採用し、運転時間に応じてモータの回転数を自動制御することでバッテリーを効率よく消費。
 VP001G(BL4040時)で2時間50分、VP281D(BL1860B時)で2時間10分と他社を圧倒しています。

バッテリー別連続作業時間(VP001GZ)

バッテリー型番容量連続作業時間(目安)
BL40202.0Ah約1時間25分
BL40252.5Ah約1時間45分
BL4040 / BL4040F4.0Ah約2時間50分
BL4050F(高出力)5.0Ah約3時間30分
BL4080F / BL4080H(高出力)8.0Ah約5時間40分

バッテリー別連続作業時間(VP281DZ)

バッテリー型番容量連続作業時間(目安)
BL1830B3.0Ah約1時間5分
BL1850B5.0Ah約1時間45分
BL1860B6.0Ah約2時間10分
BL18909.0Ah約3時間15分
BL1812012.0Ah約4時間20分

 BL4080F装着時には5時間40分という驚異的な連続作業時間を実現。大型の商業施設や複数台の空調機を連続して施工する現場でも、バッテリー切れを心配せずに作業を続けられます。

新機能:電磁逆止弁とガラスフィルタキャップ

電磁逆止弁でバッテリー切れ時の逆流を防止

 充電式真空ポンプの宿命とも言える問題が、バッテリー切れによる突然の停止時に起きるオイルや空気の逆流です。
 逆流が起きると真空度が崩れ、最悪の場合は再度真空引きをやり直す必要がありました。
 VP001G/VP281Dは電磁逆止弁を採用することで、バッテリー切れでモータが停止した瞬間に自動で逆流を遮断し、真空を維持します。

厚さ20mmガラスフィルタで現場の清潔さを守る

 真空ポンプ使用時に発生するオイルミストは作業現場を汚す原因になります。
 新型では吸気口キャップに厚さ20mmのガラスフィルタを内蔵し、オイルミストの飛散を大幅に抑制。
 マンションや店舗など、清潔さが求められる環境での施工時にも安心して使用できます。

VP001GZ 40Vmax 本体のみ

VP281DZ 18V 本体のみ

ハイコーキ UP18DYAとの比較

 ハイコーキのコードレス真空ポンプUP18DYAは2025年6月下旬に発売された最新モデルで、希望小売価格43,000円(税抜)と競合他社より価格競争力のある設定が特徴です。

性能面の比較

 排気速度はUP18DYAが50L/分に対してVP001G/VP281Dが57L/分でマキタが若干上回ります。
 到達真空度に関してもHikokiが5Paに対しマキタ3Paとマキタが圧倒しています。
 UP18DYAの1充電連続運転時間は約80分と、BL1860B装着時のVP281DZ(2時間10分)と比べると大きな差があります。
 長時間の真空引きが必要な大型施設の施工では、マキタ新型の長時間運転能力が実用上の優位点です。

価格面の比較

 UP18DYAの43,000円(税抜)に対し、VP001GZ・VP281DZは約60,000円(税別)と約17,000円の差があります。
 コストを重視するならUP18DYAも選択肢に入りますが、連続作業時間・到達真空度・電磁逆止弁などの機能を考慮すると、VP001G/VP281Dの価格差には見合う価値があります。

バッテリの互換性

 どちらも既存のバッテリを活用できるのが最大のメリットです。
 マキタのXGT(40Vmax)またはLXT(18V)ユーザーならVP001GまたはVP281D、ハイコーキのマルチボルトユーザーならUP18DYAという選択が、バッテリーを無駄なく活用できる現実的な判断です。
 異なるメーカーへの乗り換えはバッテリー購入コストが発生するため、慎重に検討してください。

こんな人におすすめ:用途別の選び方

VP001G / VP281Dがおすすめな人

  • 長時間の真空引きが必要な大型空調設備の工事業者
  • バッテリー切れによる逆流リスクを排除したい方(電磁逆止弁搭載)
  • オイルミストを抑えて現場を清潔に保ちたい方
  • マキタのバッテリを使用している方

UP18DYAがおすすめな人

  • ハイコーキの18Vバッテリーをすでに持っている方

まとめ:VP001G/VP281Dは充電式真空ポンプの新たな基準

 マキタの新型充電式真空ポンプVP001GZ・VP281DZは、連続作業時間2倍以上・電磁逆止弁・ガラスフィルタキャップという実務に直結した3つの改善を実現しました。
 「バッテリー切れが怖い」「オイルミストが気になる」「作業を中断したくない」という現場の声に正面から応えた製品です。

 排気速度も57L/minあり、一般住宅から7馬力クラスの業務用空調まで十分に対応できる性能でとなっています。
 またバッテリー1本での長時間運転という観点では明確な進化です。到達真空度3Paの精度はハイコーキUP18DYAの5Paを上回っており、高精度施工を求めるプロにも満足のいく性能です。

 マキタユーザーなら既存のバッテリーをそのまま活用でき、40VmaxユーザーはVP001GZ、18VユーザーはVP281DZを選択するだけです。空調設備の充電式真空ポンプを検討している方には、今最もおすすめできる機種と言えるでしょう。


※本記事に掲載している価格は標準小売価格(税別)です。実際の購入価格は販売店により異なります。連続作業時間はバッテリーの充電状態や作業条件により異なります。

VP001GZ 40Vmax 本体のみ

VP281DZ 18V 本体のみ

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