充電式フロアタッカの2大モデル、マキタ ST003G(40Vmax)とHiKOKI N3604DM(36Vマルチボルト)を徹底比較します。
コンプレッサ・エアホース不要のコードレス設計で現場の自由度が格段に上がるフロアタッカですが、2機種は打込み方式・1充電作業量・隅打ち寸法など、重要ポイントで明確な差があります。
どちらが自分の現場に向いているか、本記事で判断しましょう。
目次
購入前に確認!メリット・デメリット
マキタ ST003G(40Vmax)
✅ フライホイール方式による強力な打込み力(ナラ材など硬い床材も対応)
✅ 隅打ち3.5mmで壁際を最小限のスキマで施工できる
✅ IP56防水・防じん性能で過酷な環境にも対応
✅ 連発モード搭載で高速連続打ちが可能
✅ 40VmaxバッテリーはマキタXGTシリーズで共用可能
❌ 1充電作業量約1,100本はN3604DMの約半分
❌ 本体重量3.3kgはN3604DMより100g重い
❌ サイズがN3604DMよりやや大きい
マキタ ST003G 本体のみ
HiKOKI N3604DM(36Vマルチボルト)
✅ 業界初のコードレスフロアタッカ(先行者メリット)
✅ 1充電作業量約2,200本でマキタの約2倍の持続力
✅ 本体重量3.2kgで軽量
✅ コンパクトな282×321×87mmで取り回しやすい
✅ 反動低減機構・防振ハンドル(特許)で疲労軽減
✅ 本体のみ¥76,300でST003Gより安価
❌ 隅打ちは5mmでST003G(3.5mm)より広い
❌ 打込み力はST003Gのフライホイール方式に劣る
HiKOKI N3604DM
2機種 主要スペック比較表
| 項目 | マキタ ST003G | HiKOKI N3604DM |
|---|---|---|
| 電源バッテリー | 40Vmax (BL4025等) | 36Vマルチボルト (BSL36A18X) |
| 使用ステープル幅 | 4mm(MA線) | 4mm(MA線) |
| ステープル長さ対応 | 16〜38mm | 16〜38mm |
| 装填数 | 約100本 | 90本(1連+15本) |
| 1充電作業量 | 約1,200本 (BL4025使用時) | 約2,200本 (BSL36A18X使用時) |
| 打込み方式 | フライホイール方式 | 独自コードレス機構 |
| 本体質量(電池付き) | 3.3kg | 3.2kg |
| 本体寸法(mm) | 324×302×104 | 282×321×87 |
| 壁際隅打ち寸法 | 3.5mm | 5mm |
| 防水・防じん等級 | IP56 | 記載なし |
| 本体価格(税抜) | 89,800円 | 76,300円 |
| セット価格(電池・充電器付) | – | 109,900円 |
マキタ ST003Gの特徴・性能を詳しく解説
業界初・フライホイール方式の圧倒的な打込み力

ST003Gはマキタ初の充電式フロアタッカで、フライホイール方式を採用した初めての充電式モデルです。
フライホイール方式とは、高速回転するフライホイールにドライバーを押し当て、その慣性エネルギーでステープルを打ち出す仕組みです。
この機構により、エアツール同等の強力な打込み力を実現しており、ナラ・チーク・パイン材など堅い無垢フローリングへの施工でもしっかり打込めます。
従来の充電式フロアタッカが苦手としていた「硬い材料への深打ち」が、ST003Gでは問題なく対応できます。
隅打ち3.5mmと連発モードの実用性

ST003Gは壁際隅打ち3.5mmに対応しており、壁にできるだけ近い位置にステープルを打込むことができます。
N3604DMの5mmと比較すると1.5mmの差ですが、この差がフローリングの端部の固定強度に影響します。特に壁際の処理が重要な無垢フローリング施工では、この差が仕上がりの品質に直結します。
また連発モード(引きずり打ち)に対応しているため、広い面積のフロア施工では施工スピードを大幅に向上できます。
IP56の防水・防じん性能も備えており、粉じんの多い現場や屋外での使用でも安心です。
40Vmaxバッテリーの豊富な互換性

ST003GはマキタのXGT(40Vmax)バッテリーに対応しており、マキタXGT対応の他の工具(丸ノコ・インパクトドライバー・チェーンソーなど)と共有して使用できます。
マキタのXGT工具を複数保有しているユーザーにとって、バッテリー共用による利便性は大きなメリットです。
ただし1充電作業量はBL4025装着時で約1,200本とN3604DMより少ないため、1日に大量のフロア施工がある場合は予備バッテリーの用意が推奨されます。
マキタ ST003G 本体のみ
HiKOKI N3604DMの特徴・性能を詳しく解説
業界初のコードレスフロアタッカと圧倒的な1充電作業量
N3604DMはフロア用タッカとして業界で初めてコードレス化を実現したモデルです。
コンプレッサ・エアホース不要で作業できるため、ホースによる床材への引っかき傷や、コンプレッサを2階・上層階に持ち上げる手間がなくなります。
1充電作業量約2,200本(BSL36A18X使用時)はST003Gの約2倍で、一日の施工量が多い場面でのバッテリー交換頻度を大幅に削減できます。
フロア施工では同じポーズを長時間続けるため、充電切れの心配が少ないことは作業効率の安定化に直結します。
防振ハンドルと打込み深さ調整で施工精度を向上

N3604DMは特許取得の防振ハンドル構造を採用しており、打込み時の衝撃がハンドルに直接伝わりにくい設計です。
長時間の施工でも手首・腕への負担が少なく、一日を通じて安定した施工精度を維持できます。
ダイヤル式打込み深さ調整機能により、フロア材の種類・厚みに応じた最適な打込み量を簡単に設定できます。
LED照射ライト2個搭載により、暗い場所でも正確な打込み位置確認が可能です。
電子スイッチ式空打防止機構はステープルがなくなると自動停止し、フロア材への傷を防ぎます。
36Vマルチボルトバッテリーの汎用性
N3604DMが対応するBSL36A18X(マルチボルト)は、HiKOKIのマルチボルト対応機器全般で共有できます。
丸ノコ・インパクトドライバー・グラインダーなど、HiKOKIのマルチボルト工具ラインナップは豊富で、バッテリーの共用により現場での電源管理が一元化できます。
HiKOKI N3604DM
用途別おすすめ|どちらを選べばよいか
マキタ ST003Gがおすすめな人
・ナラ・チーク等の硬い無垢フローリングを施工する職人
・壁際の隅打ち精度(3.5mm)を最優先にしたい人
・マキタXGT(40Vmax)工具で統一している現場
・IP56防水・防じんの堅牢性が必要な人
HiKOKI N3604DMがおすすめな人
・1日の施工量が多く、1充電2,200本の持続力が必要な人
・コンプレッサの持ち込みが困難な現場(上層階・狭小住宅)で働く人
・軽量・コンパクトな工具を優先したい人
・HiKOKIマルチボルト工具で統一している現場
・価格を抑えてコードレスフロアタッカを導入したい人
実際のユーザーの口コミ・評判
マキタ ST003Gの口コミ
「フライホイール方式のパワーは本物。ナラの無垢材でも問題なく打込める。これは別次元のパワー」
「隅打ち3.5mmは壁際の施工が格段に楽になった。仕上がりの品質が上がった」
「IP56なので粉じんの多い現場でも気にせず使える。マキタの工具との電池共用が便利」
HiKOKI N3604DMの口コミ
「コードレスなのにエア機と遜色ないパワー。ホースが邪魔にならず作業効率が上がった」
「1充電で2,200本は本当に助かる。半日作業でバッテリー交換なしで済んだ」
「防振ハンドルのおかげで腕の疲れが全然違う。一日中使っても疲れにくい」
「コンプレッサを2階に上げる必要がなくなった。これだけで導入する価値がある」
よくある質問(FAQ)
Q. ST003GとN3604DMで使えるステープルは同じですか?
A. どちらも幅4mm・MA線のステープルに対応しており、長さは16〜38mmが共通の対応範囲です。
Q. 隅打ち寸法(3.5mmと5mm)の差は実際の仕上がりに影響しますか?
A. 壁際を幅木で隠す場合は5mmでも十分対応できます。壁際の処理が見える仕上がりや、幅木が薄い場合はST003Gの3.5mmが有利です。施工する物件の仕様に合わせて判断してください。
まとめ|充電式フロアタッカはどちらを選ぶべきか
マキタ ST003Gはフライホイール方式の強力な打込み力・隅打ち3.5mm・IP56防水が強み。硬い床材への施工や壁際精度を重視するプロに最適です。
HiKOKI N3604DMは1充電2,200本の長持ち・軽量コンパクト・防振ハンドルが強み。大量施工・コンプレッサ持込み困難な現場・コスト重視のプロに最適です。
どちらも充電式フロアタッカの最高峰モデルです。「パワーと精度」を重視するならマキタST003G、「持続力と軽量性」を重視するならHiKOKI N3604DM。
保有しているバッテリーのメーカーも重要な選択基準となります。
マキタ ST003G 本体のみ
HiKOKI N3604DM


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