マキタの充電式レシプロソーで迷いやすいのが、40VmaxのJR002Gと18VのJR187Dです。どちらもパイプ130mm・木材255mmと切断能力は同じで、本体価格の差は14,100円。
この2機種は切断スピード・振動・防じん防水等級で明確に差がつきます。公式スペックを並べて、どちらを選ぶべきかを整理します。
結論:JR002GとJR187Dはこう選ぶ
✅ 鉄工の切断本数が多い方(→JR002G)
✅ 長時間使うので振動を減らしたい方(→AVT搭載のJR002G)
✅ 屋外・雨天で使う方(→IP56のJR002G)
✅ 18Vバッテリを多数持っている方(→JR187D)
✅ 軽さを優先したい方(→3.7kgのJR187D)
❌ 初期費用を抑えたい方(→セットならJR187Dが17,200円安い)
マキタ JR002G(40Vmax)
マキタ JR187D(18V)
JR002GとJR187Dのスペック比較表
公式サイトの主要機能と標準小売価格(税別)です。
| 項目 | JR002G(40Vmax) | JR187D(18V) |
| 切断能力(パイプ/木材) | 130/255mm | 130/255mm |
| ストローク数 | 0〜3,000min⁻¹ | 低0〜2,300/高0〜3,000min⁻¹ |
| ストローク | 32mm | 32mm |
| オービタル機能 | あり | なし |
| 防振機構 | AVT(振動約50%低減) | なし |
| 防じん防水 | IP56+APT | APT |
| 1充電(2×10材) | 約115本 | 約110本 |
| 1充電(鋼管φ34×3) | 約90本 | 約75本 |
| 寸法 | 436×97×250mm | 439×83×231mm |
| 質量 | 4.5kg | 3.7kg |
| 本体のみ | 52,200円 | 38,100円 |
| セット | 117,700円(BL4025×2) | 100,500円(BL1860B×2) |
切断能力の数値は同じでも、鋼管(φ34×3mm)の1充電作業量はJR002Gが約90本、JR187Dが約75本と2割の差。さらにJR002Gは当社従来機比で鉄工切断が約50%速いと公表されています。
2機種の違い|選び方の5つのポイント
① 鉄工の切断スピードはJR002Gが明確に速い

JR002Gは36Vクラス充電式レシプロソーの鉄工切断で世界最速(2022年1月現在・当社調べ)をうたうモデルです。鋼管(φ34×厚さ3mm)で当社従来機比 約50%アップ。鉄骨や配管の切断本数が多い現場では、この差が1日の作業量に直結します。
② AVTの有無が長時間作業で効く

JR002Gはスライダと逆方向にカウンターウェイトが動くAVTを搭載し、振動を当社従来機比で約50%低減しています。JR187Dにこの機構はありません。1日中切り続ける解体・改修の現場では、疲労と手腕への負担に差が出ます。
③ オービタル機能はJR002Gだけ

JR002Gには切りくずを排出しやすくするオービタル機能があり、木工の切断スピードは当社従来機比 約25%アップ。ON/OFFを切り替えられるので、木工はON・鉄工はOFFという使い分けができます。JR187Dはオービタルなしのストレート動作です。
④ 防じん防水はIP56とAPTで差がある

JR002Gは本体・バッテリともIP56に対応。JR187Dは防滴防じん「アプト(APT)」構造で、IP等級の表示はありません。屋外の解体や設備工事で雨天作業がある場合、JR002Gの方が安心して使えます。
⑤ ストローク数の刻み方が違う
JR002Gは0〜3,000min⁻¹の無段変速。対してJR187Dは低速0〜2,300/高速0〜3,000の2段切替で、切る材料に応じてレンジを切り替えます。ステンレスや薄板など低速で切りたい材料が多い場合は、レンジを固定できるJR187Dの方が扱いやすいと感じる人もいます。
⑥ 軽さと初期費用ならJR187D
質量はJR002Gが4.5kg、JR187Dが3.7kgで800gの差。上向き作業が多いならJR187Dが有利です。価格も本体で14,100円、セットで17,200円の差があり、18Vバッテリをすでに持っているならJR187Dの方が総額で大きく安くなります。
▶ 各機種の詳しい解説:JR002G/JR187D/40Vmaxレシプロソー3機種比較/18Vレシプロソー6機種比較
マキタ JR002G(40Vmax)
マキタ JR187D(18V)
用途別おすすめ早見表
| 作業内容 | おすすめ | 理由 |
| 鉄骨・配管の切断が多い | JR002G | 鉄工切断 約50%アップ |
| 1日中連続で切る | JR002G | AVTで振動約50%低減 |
| 木材と鉄を使い分ける | JR002G | オービタルON/OFF切替 |
| 屋外・雨天での作業 | JR002G | IP56(JR187DはAPT) |
| 上向き・高所作業が多い | JR187D | 3.7kgで800g軽い |
| 18V資産を活かしたい | JR187D | 本体38,100円・電池共通 |
性能で選ぶならJR002G、コストと軽さで選ぶならJR187D、という整理になります。40Vmaxの工具をほかに持っているかどうかが、実際にはいちばん大きな判断材料になるでしょう。
他社の同クラスとの比較
HiKOKIの対応機種と並べると、両機の位置づけがより分かりやすくなります。
| 項目 | マキタ JR002G | マキタ JR187D | HiKOKI CR36DA | HiKOKI CR18DB |
| 電源 | 40Vmax | 18V | マルチボルト36V | 18V/マルチボルト |
| 切断能力(木材) | 255mm | 255mm | 120mm | 120mm |
| ストローク | 32mm | 32mm | 32mm | 29mm |
| 質量 | 4.5kg | 3.7kg | 4.5kg | 3.7kg |
| 本体価格(税別) | 52,200円 | 38,100円 | 56,500円 | 37,200円 |
同じ質量帯で比べると、マキタは木材255mmという切断能力で優位に立ちます。価格は40VmaxのJR002GがHiKOKIより4,300円安い一方、18VのJR187Dは900円高くなります。HiKOKIは4段のストローク数切替やCR18DBのオービタル搭載といった機能面が持ち味です。
よくある質問(FAQ)
Q. 価格差14,100円の元は取れますか?
A. 鋼管の切断本数が多いほど回収しやすいです。1充電あたり約90本と約75本の差に加え、鉄工の切断スピードが約50%違うため、1日の切断量が多い現場ほど差が出ます。逆に月に数回しか使わないならJR187Dで十分です。
Q. 40Vmaxと18Vのバッテリは共用できますか?
A. できません。形状も電圧も異なり、工具側では互換性がありません。ただし40Vmax急速充電器DC40RA/DC40RBに互換アダプタADP10を付ければ、18Vバッテリの充電は可能です。すでに18Vを多数持っている場合、充電器を40Vmax側に寄せて1台で運用するという移行の仕方もあります。
まとめ
✅ 切断スピード・振動・防水で選ぶならJR002G
✅ 軽さ・価格・18V資産で選ぶならJR187D
✅ 鋼管の1充電作業量は約90本と約75本
✅ AVTとオービタルはJR002Gだけの装備
✅ 本体価格差14,100円、セット価格差17,200円
切断能力が同じだからこそ、選択は「どれだけ切るか」と「どこで使うか」で決まります。本数と環境がシビアならJR002G、取り回しと総額を重視するならJR187Dを選びましょう。
マキタ JR002G(40Vmax)
マキタ JR187D(18V)


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