HiKOKI(ハイコーキ)のWR36DDは、マルチボルト(36V)シリーズのコードレスインパクトレンチです。
角ドライブ19mm・最大締付トルク630N・mという仕様で、普通ボルトM10〜M24、高力ボルトM10〜M20に対応します。
本記事ではWR36DDの特徴・性能・価格・口コミを徹底解説します。
結論:HiKOKI WR36DDはこんな方におすすめ
結論を先に述べると、WR36DDは「19mm角が必要だが、10kg級の重量は背負いたくない人」の最適解です。
同クラスのライバルであるマキタTW007Gが12.7mm角であるのに対し、WR36DDは19mm角を採用。より大きなボルトを扱えるうえ、振動値11.7m/s²という低振動設計で、長時間作業でも体への負担が抑えられています。
- ✅ 鉄骨造の中ボルト(M16〜M20クラス)を締める建方・鍛冶工の方
- ✅ 19mm角のソケットを使う必要がある作業を抱えている方
- ✅ 普通ボルトM10〜M24、高力ボルトM10〜M20に対応する工具を探している方
- ✅ 長時間の連続作業が多く、振動の少なさを重視する方(11.7m/s²)
逆に、次のような方は別モデルを検討したほうが満足度は高いでしょう。
- ❌ 乗用車のタイヤ交換が主目的の方(12.7mm角のWR36DHが適任)
- ❌ M24以上の高力ボルトを扱う方(WR36DA・WR36DFの1,100〜1,400N・mが必要)
- ❌ 軽さを最優先する方(2.7kgは決して軽量ではない)
WR36DD
HiKOKI WR36DDとはどんなインパクトレンチか
インパクトレンチは、角ドライブにソケットを差してボルト・ナットを締緩する工具です。角ドライブのサイズは用途に直結しており、乗用車整備では12.7mm(1/2インチ)、より大きなボルトを扱う建設・重機分野では19mm(3/4インチ)や25.4mm(1インチ)が使われます。
WR36DDは19mm角を採用したモデルです。最大締付トルクは630N・m、締付能力は普通ボルトM10〜M24、高力ボルトM10〜M20。鉄骨造の中ボルト締めや、大きめの機械ボルトを扱う作業に照準を合わせています。
HiKOKI WR36DDのスペック・仕様一覧
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| 型式 | WR36DD (コードレスインパクトレンチ) |
| 角ドライブ | 19mm(3/4インチ) |
| 電圧 | マルチボルト36V/18V (BSL36A18BXなど) |
| 最大締付トルク | 630N・m (M24高力ボルト・強度区分10.9) |
| 締付能力(普通ボルト) | M10〜M24 |
| 締付能力(高力ボルト) | M10〜M20 |
| 無負荷回転数 | 0〜2,400min⁻¹(4段階選択) |
| 打撃数 | 0〜3,400min⁻¹(4段階モード対応) |
| 機体寸法 | 169×278×36mm(蓄電池装着時) |
| 質量 | 2.7kg(蓄電池装着時) |
| 振動3軸合成値 | 11.7m/s² |
| モーター | 直流ブラシレスモーター |
| 防じん防水 | IP56適合 |
| 機能 | オートストップ機能、フリクションリング採用 |
| アプリ連携 | スマートフォンアプリでカスタマイズ対応 |
| 希望小売価格 (税別) | 2XPSZ 109,200円 NN 46,800円 |
HiKOKI WR36DDの主な特徴・機能
① 19mm角・630N・m|M24までの普通ボルトに対応

WR36DDの中核となるスペックが、19mm角ドライブと630N・mの締付トルクです。普通ボルトM10〜M24、高力ボルトM10〜M20という締付能力は、鉄骨造の中ボルト締めや、建設機械・大型設備のボルト作業をカバーします。
② 振動3軸合成値11.7m/s²|長時間作業でも手が疲れにくい
振動3軸合成値11.7m/s²という数値は、このクラスのインパクトレンチとしてはかなり低い部類です。
振動値は、工具を長時間使用したときの手指への負担を示す指標で、数値が小さいほど体への影響が少なくなります。
③ 質量2.7kg|19mm角クラスとしては軽量

19mm角・630N・mというスペックを、2.7kgに収めています。同クラスの上位機WR36DAが3.8kg、WR36DFが3.9kgであることを考えると、1kg以上軽い計算です。
④ オートストップ機能|締め具合のばらつきを抑える

オートストップ機能は、設定した時間で自動的に回転を停止する機能です。締付時間を一定に保つことで、作業者によるばらつきや、締めすぎによるボルトの伸びを抑えられます。
⑤ IP56の防じん防水+約19分の急速充電
IP56適合の防じん防水性能を備えており、鉄骨建方の屋外作業、粉じんの多い解体現場、雨天の作業でも安心して使えます。
WR36DD
HiKOKI WR36DD vs マキタ TW007G 徹底比較
ミドルクラスのインパクトレンチとして、マキタのTW007G(40Vmax)がよく比較対象に挙がります。最大締付トルク650N・mと数値が近く、価格帯も重なるためです。
| 比較項目 | HiKOKI WR36DD | マキタ TW007G |
|---|---|---|
| 電圧クラス | マルチボルト36V/18V | 40Vmax(36V) |
| 角ドライブ | ◎ 19mm | ○ 12.7mm |
| 最大締付トルク | ○ 630N・m | ◎ 650N・m |
| 最大ゆるめトルク | − | ◎ 1,100N・m(M27) |
| 締付能力(普通ボルト) | ◎ M10〜M24 | ○ M10〜M24 |
| 最大回転数 | ◎ 2,400min⁻¹ | ○ 2,300min⁻¹ |
| 最大打撃数 | ◎ 3,400min⁻¹ | ○ 2,900min⁻¹ |
| 質量 | △ 2.7kg | ○ 2.6kg |
| 全長 | 169mm | 170mm |
| 振動3軸合成値 | ◎ 11.7m/s² | △ 19m/s² |
| オートストップ | ◎ 搭載(アプリで0.1〜10秒調整) | ◎ 正逆転オートストップ |
| 防じん防水 | ◎ IP56 | ◎ IP56 |
| バッテリー互換 | ◎ 36V/18V共用 | △ 40Vmax専用 |
最も重要な違いは角ドライブのサイズです。WR36DDは19mm角で普通ボルトM24まで対応、TW007Gは12.7mm角でM20まで。
より大きなボルトを扱う必要があるなら、選択肢はWR36DDに限られます。逆に、乗用車整備が中心で12.7mmソケットを使いたいなら、TW007Gのほうが適しています。
HiKOKI WR36DDの口コミ・評判
ネット上で見られる評価の傾向を要約すると、次のような声が代表的です。
19mm角で630N・mというバランスがちょうどいい。M16〜M20の中ボルトなら不足を感じたことがありません。2.7kgなので高所でも扱えます。
鉄骨建方/40代男性
振動が明らかに少ない。以前使っていた機種と比べて、1日作業したあとの手の疲れが違います。長く使う工具なので、この差は大きいです。
鍛冶工/30代男性
フリクションリングでソケット交換が速いのが気に入っています。高所でピンを落とす心配がないのは安全面でもありがたい。
建設業/50代男性
よくある質問(FAQ)
Q. WR36DDで乗用車のタイヤ交換はできますか?
A. 技術的には可能ですが、角ドライブが19mmのため12.7mm用のソケットは使えず、変換アダプタが必要になります。また630N・mは乗用車のホイールナットには過大です。タイヤ交換が目的なら、12.7mm角のWR36DHを選ぶことをおすすめします。
Q. 高力ボルトはどのサイズまで対応しますか?
A. 高力ボルトはM10〜M20、普通ボルトはM10〜M24が締付能力です。M24以上の高力ボルトを扱う場合は、上位のWR36DA(1,100N・m)やWR36DF(1,400N・m)を検討してください。
Q. 18Vスライド式蓄電池は使えますか?
A. WR36DDはマルチボルト蓄電池専用です。従来の18Vスライド式蓄電池では動作しません。ただしマルチボルト蓄電池は18V機にも装着できるため、電池をマルチボルトに統一していくのが効率的な運用です。
まとめ
HiKOKI WR36DDは、角ドライブ19mm・最大締付トルク630N・mを質量2.7kgに収めた、ミドルクラスのコードレスインパクトレンチです。普通ボルトM10〜M24、高力ボルトM10〜M20に対応します。
- ✅ 角ドライブ19mm・最大締付トルク630N・mで普通ボルトM24まで対応
- ✅ 質量2.7kgは19mm角クラスとしては軽量で高所作業にも向く
- ✅ 振動3軸合成値11.7m/s²の低振動設計で長時間作業でも疲れにくい
- ✅ フリクションリング採用でソケット交換がワンタッチ
- ✅ オートストップ機能で締め具合のばらつきを抑制
WR36DD


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