マキタの充電式インパクトドライバで最も迷うのが、18VのTD173Dと40Vmaxの新型TD005Gのどちらを選ぶかです。
結論から言えば、18Vバッテリを持っているならTD173D、これから一式をそろえる、または締付けトルクを最優先するならTD005Gが正解になります。
この記事ではマキタ公式カタログの数値をもとに、トルク・モード・サイズ・防じん防水・価格の5点で両機の違いを整理します。
結論|TD173DとTD005Gはどっちを買うべきか
どちらも質量1.5kgで、締付け能力(小ネジM4〜M8、普通ボルトM5〜M16、コーススレッド22〜125mm)は同一です。差が出るのはトルクとモード数、そして電圧クラスに伴う総額です。
- ✅ すでにマキタ18V(LXT)のバッテリを持っている方はTD173D
- ✅ 本体価格を抑えたい方はTD173D(本体のみ29,700円・税別)
- ✅ 造作・内装が中心で180N・mあれば足りる方はTD173D
- ✅ 最大締付けトルク220N・mのハイパワーが要る方はTD005G
- ✅ トガリビスやボルト1〜3を使い分けたい方はTD005G(楽らく7モード)
- ✅ 屋外や粉じんの多い現場が中心の方はTD005G(IP56)
- ❌ 40Vmaxバッテリを1本も持たずにTD005Gの本体のみを買うのは割高(電池と充電器で数万円の追加)
- ❌ とにかく軽さ最優先という方は、7.2VのペンインパクトTD023Dなど別クラスを検討すべき
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TD173DとTD005Gの基本情報|18Vと40Vmaxの位置づけ
TD173Dは、国内充電式インパクトドライバで初の「全周」リング発光LEDライトを採用した18Vの主力機です。全長111mm・質量1.5kgで最大締付けトルク180N・mを発揮し、隅打ち時の傾き約10.5°という全方位バランスが評価されています。
対するTD005Gは、40Vmaxシリーズのインパクトドライバです。マキタ「初」の高出力密度モータでモータ体積を約40%コンパクト化し、新カム形状とあわせて40Vmaxインパクト史上「最短ヘッド」かつ「最軽量」(当社40Vmax機において・2026年7月現在)を実現しました。ヘッド部長さ100mm、質量1.5kgで、最大締付けトルクは220N・mを維持しています。
TD173DとTD005Gのスペック比較表
| 項目 | TD173D(18V) | TD005G(40Vmax) |
|---|---|---|
| 電源 | 直流18V | 直流36V(40Vmax) |
| 最大締付けトルク | 180N・m | 220N・m |
| 回転数(最速) | 0〜3,600min⁻¹ | 0〜3,700min⁻¹ |
| 打撃数(最速) | 0〜3,800min⁻¹ | 0〜4,600min⁻¹ |
| 作業用モード | 楽らく4モード | 楽らく7モード |
| 本機寸法(長さ×幅×高さ) | 111×81×234mm | 100×86×248mm |
| 質量(バッテリ含む) | 1.5kg | 1.5kg |
| 防じん・防水 | APT | APT+IP56 |
| LEDライト | 全周リング(ライトモード付) | 全周リング(照度3段階) |
| 1充電作業量(φ5.4×90mm) | 約550本(BL1860B) | 約460本(BL4025) |
| 本体のみ価格(税別) | 29,700円 | 37,400円 |
| セット価格(税別) | 83,000円(RGX) | 96,800円(RDX) |
TD173DとTD005Gの違い5つ
違い① 最大締付けトルク|180N・mと220N・mの差はどこに効くか
最も分かりやすい差がトルクです。TD173Dの180N・mに対しTD005Gは220N・mで、約22%高い数値になります。
ただし締付け能力の適用範囲(小ネジM4〜M8、普通ボルトM5〜M16、コーススレッド22〜125mm)はカタログ上どちらも同じで、日常のビス打ちで体感差が出る場面は限られます。
差が効くのは太径の金物ビスや大径ボルトを連続で締める作業で、TD005Gだけがφ6×120mmの金物ビスで1充電約160本という作業量を公表しています。
違い② 作業モード|楽らく4モードと楽らく7モード
TD173Dの楽らく4モードは木材・ボルト・薄板テクス・厚板テクスの4種類です。TD005Gは7モードに増え、ボルトが1・2・3に細分化され、新搭載のトガリビスモードも加わります。
ボルト1は型枠のPコン・フォームタイ、ボルト2は足場の設営と解体、ボルト3は建築・設備のボルト締めと、停止タイミングが用途別に作り分けられています。
型枠や足場が主戦場ならこの差は武器になります。
違い③ ボディサイズ|40Vmaxで18V並みを実現した最短ヘッド100mm
従来、40Vmax機は18V機より大きく重いのが常識でした。TD005Gはモータ体積を約40%コンパクト化し、新カム形状と筒型ハウジングでヘッド長100mmに収めています。
全長はTD173Dの111mmに対し126mmと15mm長いものの、質量は同じ1.5kg。狭所の取り回しはTD173Dが有利ですが、パワーを考えれば許容範囲でしょう。
違い④ 防じん・防水|APTとIP56の差
両機とも防滴・防じん構造「アプト(APT)」を備えますが、TD005Gはさらに防じん・防水保護等級IP56を取得しています(バッテリもIP56)。
屋外の解体現場や雨天の外構作業が多い方には明確な安心材料で、付属ケースも防じん・防水仕様です。
違い⑤ 価格とバッテリ資産|総額で見る損得
本体のみの価格差は7,700円、セットでは13,800円(税別)です。ただし本当に効くのは手持ちバッテリの資産で、18V機を数台持つ方がTD005Gを買うと40Vmaxの電池と充電器が別途必要になり、実質負担はこの価格差では収まりません。
逆にこれから買うなら40Vmaxを軸にした方が拡張性は高くなります。
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HiKOKIの同等機と比較|WH36DDとの違い
他社の同クラスは、HiKOKIのマルチボルト36V機WH36DDが直接の比較対象です。トルクは両機の中間で、Bluetooth対応が独自の強みです。
| 項目 | マキタ TD173D | マキタ TD005G | HiKOKI WH36DD |
|---|---|---|---|
| 電圧 | 18V | 40Vmax | 36V(マルチボルト) |
| 最大締付けトルク | 180N・m ○ | 220N・m ◎ | 200N・m ○ |
| 質量 | 1.5kg ◎ | 1.5kg ◎ | 1.6kg ○ |
| 全長 | 111mm 〇 | 100mm ◎ | 118mm △ |
| 防じん・防水 | APT ○ | IP56 ◎ | IP65相当 ◎ |
| 作業モード | 4モード ○ | 7モード ◎ | 5段階 ○ |
| 通信機能 | なし △ | なし △ | Bluetooth ◎ |
| 本体のみ価格(税別) | 29,700円 ◎ | 37,400円 ○ | 32,700円 ○ |
用途別|TD173DとTD005Gはどっちを選ぶべきか
| 作業・職種 | おすすめ | 理由 |
|---|---|---|
| 造作大工・内装 | TD173D | 180N・mで十分。全長111mmで隅打ちが軽快 |
| 型枠・足場 | TD005G | ボルト1〜3モードと220N・mが効く |
| 電気工事・設備 | TD173D | 18Vの他工具と電池を共用でき総額が安い |
| プレカット・金物ビス | TD005G | φ6×120mmの金物ビス作業量を公表 |
| 屋外・解体・粉じん現場 | TD005G | IP56の防じん・防水 |
TD173DとTD005Gの口コミ・評判
以下はネット上の評判の傾向です。実際のレビューは各販売ページでご確認ください。
ボルトモードを使い分けられるようになり、型枠の作業が一段速くなった。重さが18V機と変わらないのが一番驚いた。
型枠大工/40代・TD005G
全周リングライトのおかげで、天井裏や床下でも影ができない。ヘッドが短いので壁際のビス打ちが楽になった。18Vの完成形だと思う。
造作大工/30代・TD173D
40Vmaxを1台も持っていなかったので、電池と充電器まで含めると想像以上の出費になった。移行する覚悟がないなら18Vのままでいい。
内装工事/50代・TD005G
価格差を考えるとTD173Dで正解だった。金物ビスを打つ機会がほとんどないので、180N・mで困った場面はまだない。
電気工事/30代・TD173D
TD173DとTD005Gのよくある質問
Q1.TD173DとTD005Gでビットは共通で使えますか?
はい、どちらも6.35mm六角軸のビットに対応し、ワンタッチ装着も共通です。標準付属品も(+)ビット2-65で同じなので、ビットやソケットの資産はそのまま引き継げます。
Q2.40Vmaxのバッテリを18V機に使えますか?
いいえ、40Vmaxバッテリと18Vバッテリは形状が異なり、工具側の互換性はありません。ただし充電器は共用できる場合があります。40Vmax用充電器DC40RAは、アダプタADP10を併用すれば18Vバッテリの充電にも対応します。
Q3.TD005GはTD002Gと何が違いますか?
最大締付けトルクは220N・mで従来機TD002Gと同じです。TD005Gは高出力密度モータと新カム形状で小型・軽量化し、トガリビスモードが加わって楽らく7モードになった点が主な進化です。パワーではなく取り回しとモードで選ぶ機種と考えてください。
まとめ|TD173DとTD005Gの選び方
両機は締付け能力も質量も同じで、違いはトルク・モード・防じん防水・総額に集約されます。
- ✅ 18V資産があり、価格を抑えたいならTD173D(本体のみ29,700円・税別)
- ✅ 220N・mと楽らく7モード、IP56が要るならTD005G(本体のみ37,400円・税別)
- ✅ どちらも質量1.5kg・締付け能力は同一。迷ったら手持ちバッテリで決めるのが合理的
- ✅ これから工具一式をそろえるなら、拡張性の高い40Vmaxを軸にする選択もあり
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