マキタTW011G(40Vmax)とTW1005D(18V)は、大型自動車のタイヤ脱着に特化したロングアンビル仕様の充電式インパクトレンチです。
アンビル寸法138mmでダブルタイヤの奥まったナットに届き、JIS規格の左ネジタイヤに対応する左ネジモードを搭載。
トラック・バス・フォークリフトのタイヤ交換を行う整備工場の定番機です。
本記事では両機種のスペック・特徴・口コミ・違いと選び方、HiKOKI機との比較まで詳しく解説します。
目次
結論:TW011GとTW1005Dどちらを選ぶべき?
- ✅ TW011G(40Vmax)がおすすめの方:パワー最優先(締付け1,250N・m)、IP56の防じん・防水が必要な屋外作業、40Vmaxバッテリーを保有
- ✅ TW1005D(18V)がおすすめの方:18Vバッテリーを活かして導入コストを抑えたい、M24までの高力ボルトで足りる、少しでも軽い方が良い(4.1kg)
- ✅ 共通:大型車・フォークリフトのタイヤ脱着、ダブルタイヤの奥のナット、左ネジタイヤ(JIS規格)対応が必要な方
- ❌ 乗用車のタイヤ交換が中心の方(ロングアンビルは不要。TW004G等の標準機が扱いやすい)
基本機能(ロングアンビル・左ネジモード・タイヤ用モード設定)は共通のため、保有バッテリーで選ぶのが最も合理的です。以下で詳しく見ていきます。
40Vmax TW011GZ
18V TW1005DZ
TW011G・TW1005Dのスペック比較表
| 項目 | TW011G | TW1005D |
|---|---|---|
| バッテリ | 40Vmax | 18V |
| 最大締付けトルク | 1,250N・m | 1,150N・m |
| 最大緩めトルク | 1,900N・m | 1,700N・m |
| 角ドライブ | 19mm(ピン式) | 19mm(ピン式) |
| アンビル寸法 | 138mm | 138mm |
| 締付け能力 | 普通M12〜M36 高力M10〜M27 | 普通M12〜M33 高力M10〜M24 |
| 回転数 | 最速0〜1,800回転/分 | 最速0〜1,800回転/分 |
| 1充電作業量(M24・F10T) | 約250本(BL4025) | 約210本(BL1860B) |
| 本機寸法 | 長さ329×幅94×高さ297mm | 長さ339×幅91×高さ291mm |
| 質量 | 4.2kg | 4.1kg |
| 防じん・防水 | APT+IP56(バッテリも対応) | APT |
| LEDライト | 2灯×2 | 2灯 |
| 標準小売価格(税別) | 65,900円(本体のみ) | 61,300円(本体のみ) |
※どちらもソケット・バッテリ・充電器は別売です。ソケットは19mm角のピン式専用となります。
共通の特徴・機能
① アンビル寸法138mmのロングアンビル仕様

両機種最大の特徴が138mmのロングアンビルです。
大型トラックのダブルタイヤなど、ホイールの奥まった位置にあるボルト・ナットにもソケットがしっかり届きます。
エクステンションバーを噛ませる必要がないため、トルクのロスや振れがなく、大型自動車・バス・フォークリフトのタイヤ交換を効率化できます。
② JIS規格対応の左ネジモード搭載

国内の大型車にはJIS規格の左ネジ(左側ホイール)が残っており、通常のインパクトレンチでは正逆を間違えやすいのが悩みどころ。
両機種は左ネジモードボタンを押すだけで、左ネジタイヤの締付け・緩めに適したモードへ切り替えられます。
③ ホイールナット締付け3工程を効率化するモード設定

手締め→一次締め→仮締めというホイールナット締付けの工程ごとに、適したモードを選択可能。
打撃力は正転・逆転とも4段階に切替でき、低速モードでは打撃検知と同時に停止するため締めすぎを防げます。
スイッチ全速モードを使えばトリガを少し引くだけで設定打撃力の最大回転数まで立ち上がり、連続作業の疲労も軽減します。
④ エア式から置き換えやすいコードレスの快適さ

エアインパクトと異なり、エア圧力に左右されない安定したトルクを発揮。
コンプレッサやホースの取り回しが不要なので、出張整備やレッカー現場でもフルパワーで作業できます。
ソケット抜け落ち防止のCスプリング式、部材を傷つけにくいハンマケースカバー、回転前点灯+残照機能付きLEDライトなど、現場目線の装備も共通です。
40Vmax TW011GZ
18V TW1005DZ
TW011GとTW1005Dの違いを深掘り
違い①パワー:
TW011Gは締付け1,250N・m/緩め1,900N・m、TW1005Dは締付け1,150N・m/緩め1,700N・m。
錆びて固着したナットを日常的に扱うなら、緩めトルクで200N・m上回るTW011Gが安心です。
違い②適用ボルト径:
高力ボルトはTW011GがM27まで、TW1005DはM24まで。
大型建機など太径ボルトを扱う可能性があるならTW011Gを選んでください。
違い③耐環境性能:
TW011Gは本体・バッテリとも防じん・防水保護等級IP56に対応。
屋外での雨天作業が多いならTW011G、屋内整備が中心ならAPTのみのTW1005Dでも実用上問題ありません。
違い④作業量と充電環境:1
充電作業量はTW011Gが約250本、TW1005Dが約210本(M24・F10T)となります。
一方TW1005Dは400モデル以上で共通使用できる18Vバッテリー対応となります。(40Vmaxは260モデル以上)。
他社機(HiKOKI)との比較
競合のHiKOKI最上位機WR36DA(マルチボルト36V)は最大締付けトルク1,100N・m・質量3.7kgで、パワー・トルクではTW011G・TW1005Dがいずれも上回ります。
またWR36DAは標準アンビルのため、ダブルタイヤの奥のナットにはエクステンションが必要です。
大型車のタイヤ脱着に限れば、138mmロングアンビル+左ネジモードを備えるマキタ2機種が機能面で一歩リードしています。
HiKOKIバッテリーで揃えている整備工場以外は、TW011G・TW1005Dから選ぶのがおすすめです。
TW011G・TW1005Dの口コミ・評判
「大型のダブルタイヤでもアンビルが奥まで届くので、エクステンションを探す手間がなくなりました。左ネジモードも地味にありがたい。」(大型車整備士・40代男性)
「エアから乗り換えましたが、ホースがないだけで作業場の移動がこんなに楽かと。緩めのパワーも文句なしです。」(トラック整備工場・30代男性)
「TW1005Dを選びました。会社の18Vバッテリーがそのまま使えるので本体だけの購入で済み、コスパは最高です。」(運送会社整備担当・50代男性)
「フォークリフトのタイヤ交換用にTW011Gを導入。屋外の雨でも気を使わなくていいIP56は心強いです。」(倉庫設備管理・40代男性)
よくある質問(FAQ)
Q. ソケットは何を使えばいい?
A. 19mm角ドライブのピン式インパクト用ソケットを使用します。Cスプリングで仮保持したうえで、必ずピンを挿し込みOリングを取り付けてください。ピン式以外のソケットは使用できません。
まとめ
TW011GとTW1005Dは、138mmロングアンビルと左ネジモードを備えた大型車タイヤ脱着のための専用設計インパクトレンチです。
性能で選ぶなら締付け1,250N・m・IP56対応のTW011G、導入コストと18Vバッテリーを重視するならTW1005Dが正解です。
エア式からの置き換えでも違和感のないパワーと、コードレスならではの機動力で、タイヤ交換シーズンの作業効率を大きく改善してくれます。
40Vmax TW011GZ
18V TW1005DZ


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