マキタの充電式スライドマルノコは、40VmaxのLS009G・LS008G・LS005G・LS001G、18VのLS610D、18V×2のLS714Dの6機種です。
選び方の軸は「幅312mm(1尺)まで切りたいか、182mm(6寸)で足りるか」と「必要な切断高さ」です。本記事では公式スペックで6機種を比べ、HiKOKIの卓上スライド丸のことも比較して選び方を解説します。
結論:充電式スライドマルノコはこう選ぶ
✅ 40Vmaxの1尺クラスで、最も軽く手ごろなモデルが欲しい方(→LS009G)
✅ 1尺材を高さ62mmまで切りたい造作大工の方(→LS008G)
✅ 高さ70mm・左右60°回転まで欲しい方(→LS005G)
✅ 6寸幅で足り、奥行495mmのコンパクトさ重視の方(→LS001G/LS610D)
✅ 18Vバッテリ2本で1尺材を切りたい方(→LS714D)
❌ 右45°の傾斜切断が必要な方にLS714Dは不向き(右は5°まで)
マキタ LS009G(40Vmax・165mm)
マキタ LS008G(40Vmax・190mm)
マキタ LS005G(40Vmax・216mm)
マキタ LS001G(40Vmax・165mm)
マキタ LS610D(18V・165mm)
マキタ LS714D(18V×2・190mm)
6機種のスペック比較表
公式サイトの主要機能と標準小売価格(税別)です。切断能力は刃の傾斜0°・ターンベース0°(直角)の値です。
| 項目 | LS009G | LS008G | LS005G | LS001G | LS610D | LS714D |
| 電源 | 40Vmax | 40Vmax | 40Vmax | 40Vmax | 18V | 18V×2 |
| 刃物径 | 165mm | 190mm | 216mm | 165mm | 165mm | 190mm |
| 直角切断(幅×高さ) | 312×51 | 312×62 | 312×70 | 182×46 | 182×46 | 312×50 |
| 傾斜 | 左右45°+1° | 左右45°+1° | 左右45°+1° | 左右45°+1° | 左右45°+1° | 左45°/右5° |
| 回転数(min⁻¹) | 4,000 | 4,000 | 4,800 | 4,200 | 5,000 | 5,700 |
| 奥行 | 639mm | 649mm | 702mm | 495mm | 495mm | 655mm |
| 質量 | 11.9kg | 12.0kg | 15kg | 10.3kg | 10.2kg | 12.8kg |
| 本体価格 | 139,000円 | 143,000円 | 147,900円 | 120,700円 | 117,100円 | 113,200円 |
幅312mm(1尺)を切れるのはLS009G・LS008G・LS005G・LS714Dの4機種、182mm(6寸)幅はLS001GとLS610Dです。本体価格はLS714Dが最も安く、LS005Gが最も高い設定です。
6機種の違い|選び方の5つのポイント
① 切断幅:1尺か6寸か
床材や棚板など幅の広い材料を切るなら、幅312mmの1尺クラスが必要です。LS009Gは刃物径165mmながら1尺材を一発で切断でき、11.9kgと1尺クラスで最も軽量です。巾木や廻り縁、垂木など幅182mm以内の材料が中心なら、LS001G・LS610Dで十分です。
② 切断高さ:51mm・62mm・70mm
1尺クラスの直角切断高さは、LS009Gが51mm、LS008Gが62mm、LS005Gが70mm、LS714Dが50mmです。当て木を使えばLS008Gは265×70mm、LS005Gは262×80mmまで広がります。厚い造作材や2寸角を切るならLS008G以上が安心です。
③ 使い勝手:右側スライドポールと奥行

LS009GとLS008Gは、墨線が見やすい右側スライドポールと、スライドしても奥行が変わらない構造を採用し、壁際に置いても使いやすい設計です。LS001GとLS610Dも奥行495mmのまま使えるスライド構造。LS005Gは2口集じん構造とサブテーブル&アッパフェンスを備えた大型機です。
④ 速さ:AC機を超える40Vmax

公式によると、LS009Gは当社AC機比で切断スピード約2倍、LS008Gは当社190mmAC機比で約2.5倍、LS005Gは当社216mmAC機比で約80%アップです。いずれも定回転制御で、高負荷でも回転数が落ちにくい設計になっています。
⑤ 18V機の特徴:LS610DとLS714D
LS610Dは18Vで、切断能力はLS001Gと同じ182×46mm。1充電作業量はメラピ材(幅180×高さ40mm)で約250本です。LS714Dは18V×2で1尺材(312×50mm)に対応する一方、傾斜は左45°・右5°で、レーザーの記載がありません。電気ブレーキやバッテリ残容量表示を備えています。
▶ 各機種の詳しい解説:LS009G/LS008G/LS005G/LS001G/LS610D/LS714D
マキタ LS009G(40Vmax・165mm)
マキタ LS008G(40Vmax・190mm)
マキタ LS005G(40Vmax・216mm)
マキタ LS001G(40Vmax・165mm)
マキタ LS610D(18V・165mm)
マキタ LS714D(18V×2・190mm)
用途別おすすめ早見表
| 作業内容 | おすすめ | 理由 |
| フローリングの1尺カット | LS009G | 165mmで312mm幅・11.9kg |
| 造作材・厚物の1尺カット | LS008G | 312×62mm |
| 2寸角や大きな角度切り | LS005G | 312×70mm・左右60° |
| 巾木・廻り縁の留め切り | LS001G/LS610D | 奥行495mmでコンパクト |
| 18V資産で1尺材を切る | LS714D | 本体113,200円 |
持ち運ぶ回数が多い現場では、質量の差も大切です。LS001G・LS610Dの約10kgとLS005Gの15kgでは、車への積み下ろしの負担が大きく変わります。
マキタ LS009G vs HiKOKI C3606DRB 徹底比較
HiKOKIのマルチボルト(36V)卓上スライド丸のこと比べます。数値は各社の公表値です。
| 項目 | マキタ LS009G | HiKOKI C3606DRB | マキタ LS008G | HiKOKI C3607DRA |
| 刃物径 | 165mm | 165mm | 190mm | 190mm |
| 直角切断 (高さ×幅) | 51×312mm | 46×245mm | 62×312mm | 61×312mm |
| 回転数 (min⁻¹) | 4,000 | 4,200 | 4,000 | 4,000 |
| 質量 | 11.9kg | 10.4kg | 12.0kg | 13.5kg |
165mm同士では、マキタLS009Gが1尺幅(312mm)まで切れるのに対し、HiKOKI C3606DRBは八寸幅(245mm)で1.5kg軽い設計です。
HiKOKIは2段ベルト駆動による低騒音も特徴にしています。190mm同士は切断能力がほぼ同じで、マキタLS008Gが1.5kg軽くなります。
6寸クラスでは、HiKOKI C3606DRA(直角40×182mm・9.4kg)がマキタLS001G(46×182mm・10.3kg)のライバルです。
よくある質問(FAQ)
Q. LS001GとLS610Dはどちらを選ぶべきですか?
A. 切断能力(182×46mm)と奥行495mmは同じです。手持ちのバッテリで選ぶのが基本で、18VのLS610DはBL1860B1本と充電器付きのセット(154,100円)も用意されています。
Q. 充電式スライドマルノコにおすすめのバッテリは?
A. 公式の推奨表では、LS009G・LS008G・LS001GはBL4020〜BL4040Fが◎(推奨)、LS005GはBL4025〜BL4050Fが◎です。1充電の本数を増やしたいなら、容量の大きいBL4040が効果的です(LS009GはBL4025で約105本、BL4040で約170本)。
まとめ
✅ 40Vmaxで1尺を軽く切るならLS009G(11.9kg)
✅ 1尺を高さ62mmまでならLS008G、70mmならLS005G
✅ 6寸幅でコンパクトに使うならLS001G/LS610D
✅ 18V×2で1尺を切るならLS714D(右傾斜は5°まで)
スライドマルノコは、まず切断幅(1尺か6寸か)を決め、次に必要な高さと持ち運びの重さで絞り込むのが近道です。
マキタ LS009G(40Vmax・165mm)
マキタ LS008G(40Vmax・190mm)
マキタ LS005G(40Vmax・216mm)
マキタ LS001G(40Vmax・165mm)
マキタ LS610D(18V・165mm)
マキタ LS714D(18V×2・190mm)


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