マキタTW310D(角ドライブ12.7mm)とTW312D(角ドライブ9.5mm)は、18Vの充電式インパクトレンチの新製品です。クラス最短のヘッド長113mmと質量1.7kgのボディに、最大締付けトルク300N・m・最大緩めトルク580N・mを詰め込み、TW300D・TW302Dの後継にあたります。
本記事ではTW310DRGX・TW310DZ・TW312DZの価格とスペック、新しいカスタムモード、従来機との違い、HiKOKIとの比較まで解説します。
結論:TW310D・TW312Dはこんな方におすすめ
✅ タイヤ交換や足回りの整備を短いヘッドでこなしたい方
✅ 仮締めの打撃時間を毎回そろえたい整備工場の方(カスタムモード)
✅ 足場の組付けで締めすぎを防ぎたい方(オートストップ)
✅ 3/8(9.5mm)ソケットを多用する方(→TW312D)
✅ 18Vバッテリを持っていて本体のみで導入したい方
❌ トラックなど600N・m級の締付けが必要な方(→TW700D)
マキタ TW310D(TW310DRGX/TW310DZ・角12.7mm)
マキタ TW312DZ(角9.5mm・本体のみ)
マキタ BL1860B(18V 6.0Ahバッテリ)
▼動画でも解説しています(約9分)
TW310D・TW312Dとは?型番と価格

TW310DとTW312Dは、角ドライブの大きさ以外は共通の兄弟機です。ラインアップと標準小売価格(ソケット別売・税別)は次のとおり。TW312Dは本体のみの設定です。
| 品番 | 角ドライブ | セット内容 | 標準小売(税別) |
| TW310DRGX | 12.7mm | BL1860B×2本・充電器DC18RF・ケース | 95,700円 |
| TW310DZ | 12.7mm | 本体のみ | 33,300円 |
| TW312DZ | 9.5mm | 本体のみ | 37,300円 |
TW310DRGXの充電時間は約27分(実用充電)/約40分(フル充電)です。

TW310D・TW312Dの主要スペック
| 項目 | TW310D/TW312D |
| 角ドライブ | 12.7mm/9.5mm |
| 締付け能力 | 普通ボルトM10〜M20・高力ボルトM10〜M16 |
| 最大締付けトルク | 300N・m(M16高力ボルト3秒締付時) |
| 最大緩めトルク | 580N・m(M22高力ボルト) |
| 回転数(強/中/弱) | 0〜2,700/2,200/1,900min⁻¹ |
| 打撃数(強/中/弱) | 0〜3,800/3,200/2,600min⁻¹ |
| 本機寸法 | 長さ119×幅81×高さ250mm (ヘッド長113mm) |
| 質量 | 1.7kg(BL1860B装着時) |
| 振動3軸合成値 | 17.6m/s²/23.4m/s² |
| 1充電作業量 | M16高力ボルト約350本(BL1860B) |
TW310D・TW312Dの主な特徴
①クラス最短ヘッド113mm・1.7kg
ヘッド長は113mmで当社従来機比31mm短く、質量も0.1kg軽い1.7kg。12.7mm・9.5mm角の充電式インパクトレンチでクラス最短(2026年10月現在・マキタ調べ)です。フェンダー内や設備の配管まわりなど、狭い場所で差が出ます。

②高出力密度モータでパワーを維持

新しいブラシレスモータは、当社従来機比でモータ体積を57%コンパクト化。小型化しながら締付け300N・m、緩め580N・mのパワーを確保しています。
③正逆転オートストップに「カスタムモード」を追加

オートストップモードは、正転で打撃が始まると、逆転で打撃が終わるとすぐに回転を止めます。新しいカスタムモードでは、打撃開始後(正転)や打撃終了後(逆転)に指を放すまでの時間を最大10秒で登録でき、タイヤの仮締めをそろえたり、ナットを落とさない程度にゆるめたりできます。
④打撃力3段階切替と3灯式LED

打撃力は強・中・弱の3段階。3灯式LEDライトで手元の影を減らし、意図しないモード変更を防ぐ動作設定ロック機能も備えます。

⑤ソケットが抜けにくく、部材を傷つけにくい

アンビルにはソケット抜け落ち防止のCスプリングを採用。ヘッドは部材を傷つけにくい形状で、ホイールまわりの作業でも安心です。
マキタ TW310D(TW310DRGX/TW310DZ・角12.7mm)
マキタ TW312DZ(角9.5mm・本体のみ)
マキタ BL1860B(18V 6.0Ahバッテリ)
カスタムモードの設定手順
カスタムモードの時間登録は、カタログで次の5ステップと案内されています。実際の作業と同じ動きで登録できるのがポイントです。
1. カスタムモードを選択する
2. MODEボタンを長押しする
3. ソケットをボルトまたはナットに押し込む
4. スイッチを引き、好みの時間で放す
5. MODEボタンを押して設定完了
登録できるのは、正転なら打撃が始まってから、逆転なら打撃が終わってから指を放すまでの時間で、最大10秒です。設定後は動作設定ロックをかけておくと、作業中にモードが変わる心配がありません。
TW310D・TW312DとTW300D・TW302Dの違い

| 項目 | TW310D | TW300D | TW312D | TW302D |
| 角ドライブ | 12.7mm | 12.7mm | 9.5mm | 9.5mm |
| 最大締付け | 300N・m | 300N・m | 300N・m | 275N・m |
| 最大緩め | 580N・m | ― | 580N・m | ― |
| 長さ | 119mm | 144mm | 119mm | 138mm |
| 質量 | 1.7kg | 1.8kg | 1.7kg | 1.7kg |
| 打撃力切替 | 3段階 | 4段階 | 3段階 | 4段階 |
| 本体のみ(税別) | 33,300円 | 27,900円 | 37,300円 | 31,900円 |

いちばんの違いは長さで、ヘッドが短くなったぶん狭い場所に入りやすくなりました。9.5mm角のTW312Dは締付けトルクが275→300N・mに上がり、12.7mm機と同じパワーになっています。
一方、回転数は最大3,200→2,700min⁻¹に下がり、スイッチ全速モードに代わってカスタムモードが入りました。旧2機種の違いはTW300DとTW302Dの比較でも解説しています。
マキタ TW310D vs HiKOKI WR18DH 徹底比較
| 項目 | マキタ TW310D | HiKOKI WR18DH |
| 角ドライブ | 12.7mm | 12.7mm |
| 最大締付け/緩め | 300/580N・m | 310/550N・m |
| 長さ | 119mm | 144mm |
| 質量 | 1.7kg | 2.0kg |
| 打撃力切替 | 3段階 | 4段階 |
| 防じん・防水 | APT | IP56 |
| 本体のみ(税別) | 33,300円 | 37,000円 |
締付けトルクはHiKOKIが10N・m上ですが、緩めトルクはTW310Dが30N・m上回ります。長さ119mm・1.7kgのコンパクトさと本体価格ではTW310Dが優位。防水等級を重視するならWR18DH、狭所での取り回しを重視するならTW310Dです。
購入前の注意点
・ソケットは別売。インパクト用ソケットを使用する
・TW312Dは本体のみ。バッテリと充電器が別途必要
・最大締付けトルクはM16高力ボルト3秒締付時の値
・タイヤの本締めはトルクレンチで規定トルクに合わせる
バッテリと充電器の選び方は18Vバッテリー比較・18V充電器比較、18Vレンチ全体は18Vインパクトレンチ比較も参考にしてください。
よくある質問(FAQ)
Q. TW310DとTW312Dはどちらを選べばよいですか?
A. 手持ちのソケットで選びます。1/2(12.7mm)が中心ならTW310D、3/8(9.5mm)が中心ならTW312Dです。パワーとサイズは同じです。
Q. TW310DRGXとTW310DZの違いは?
A. TW310DRGXは6.0Ahバッテリ2本・充電器・ケース付き、TW310DZは本体のみです。18Vバッテリをお持ちならTW310DZで十分です。
Q. TW300Dで使っていたソケットは使えますか?
A. TW310DはTW300Dと同じ12.7mm角なので、手持ちのインパクト用ソケットをそのまま使えます。TW302Dから乗り換える場合はTW312D(9.5mm角)を選びます。
Q. カスタムモードは何に使えますか?
A. 打撃時間を決めておけるので、タイヤの仮締めを毎回同じ強さでそろえたり、逆転時にナットを落とさない程度で止めたりするのに便利です。
まとめ
✅ TW310D(12.7mm)・TW312D(9.5mm)は18Vの新インパクトレンチ
✅ ヘッド長113mm・1.7kgでクラス最短
✅ 締付け300N・m・緩め580N・m
✅ カスタムモードで打撃時間を自由に登録
狭い場所での作業が多い整備・設備の現場には、TW300D・TW302Dからの買い替えも含めて有力な選択肢です。
マキタ TW310D(TW310DRGX/TW310DZ・角12.7mm)
マキタ TW312DZ(角9.5mm・本体のみ)
マキタ BL1860B(18V 6.0Ahバッテリ)


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