マキタTW310D・TW312D解説|TW300Dとの違いと価格

マキタ 充電式インパクトレンチ TW310D・TW312D カタログ表紙 インパクトレンチ
画像出典:マキタ 2026年10月カタログ
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 マキタTW310D(角ドライブ12.7mm)とTW312D(角ドライブ9.5mm)は、18Vの充電式インパクトレンチの新製品です。クラス最短のヘッド長113mmと質量1.7kgのボディに、最大締付けトルク300N・m・最大緩めトルク580N・mを詰め込み、TW300D・TW302Dの後継にあたります。
 本記事ではTW310DRGX・TW310DZ・TW312DZの価格とスペック、新しいカスタムモード、従来機との違い、HiKOKIとの比較まで解説します。

結論:TW310D・TW312Dはこんな方におすすめ

✅ タイヤ交換や足回りの整備を短いヘッドでこなしたい方
✅ 仮締めの打撃時間を毎回そろえたい整備工場の方(カスタムモード)
✅ 足場の組付けで締めすぎを防ぎたい方(オートストップ)
✅ 3/8(9.5mm)ソケットを多用する方(→TW312D)
✅ 18Vバッテリを持っていて本体のみで導入したい方
❌ トラックなど600N・m級の締付けが必要な方(→TW700D)

マキタ TW310D(TW310DRGX/TW310DZ・角12.7mm)

マキタ TW312DZ(角9.5mm・本体のみ)

マキタ BL1860B(18V 6.0Ahバッテリ)

▼動画でも解説しています(約9分)

TW310D・TW312Dとは?型番と価格

マキタ TW310D(左)とTW312D(右)の実機
左:TW310D(角12.7mm)/右:TW312D(角9.5mm)

 TW310DとTW312Dは、角ドライブの大きさ以外は共通の兄弟機です。ラインアップと標準小売価格(ソケット別売・税別)は次のとおり。TW312Dは本体のみの設定です。

品番角ドライブセット内容標準小売(税別)
TW310DRGX12.7mmBL1860B×2本・充電器DC18RF・ケース95,700円
TW310DZ12.7mm本体のみ33,300円
TW312DZ9.5mm本体のみ37,300円

 TW310DRGXの充電時間は約27分(実用充電)/約40分(フル充電)です。

マキタ TW310DRGX・TW310DZ・TW312DZのラインアップ
画像出典:マキタ 2026年10月カタログ

TW310D・TW312Dの主要スペック

項目TW310D/TW312D
角ドライブ12.7mm/9.5mm
締付け能力普通ボルトM10〜M20・高力ボルトM10〜M16
最大締付けトルク300N・m(M16高力ボルト3秒締付時)
最大緩めトルク580N・m(M22高力ボルト)
回転数(強/中/弱)0〜2,700/2,200/1,900min⁻¹
打撃数(強/中/弱)0〜3,800/3,200/2,600min⁻¹
本機寸法長さ119×幅81×高さ250mm
(ヘッド長113mm)
質量1.7kg(BL1860B装着時)
振動3軸合成値17.6m/s²/23.4m/s²
1充電作業量M16高力ボルト約350本(BL1860B)

TW310D・TW312Dの主な特徴

①クラス最短ヘッド113mm・1.7kg

 ヘッド長は113mmで当社従来機比31mm短く、質量も0.1kg軽い1.7kg。12.7mm・9.5mm角の充電式インパクトレンチでクラス最短(2026年10月現在・マキタ調べ)です。フェンダー内や設備の配管まわりなど、狭い場所で差が出ます。

マキタ TW310D 18V充電式インパクトレンチ クラス最短ヘッド113mm・質量1.7kg
画像出典:マキタ 2026年10月カタログ

②高出力密度モータでパワーを維持

マキタ TW310D・TW312Dの新BLモータ(モータ体積57%コンパクト化・最大締付け300N・m・最大緩め580N・m)
画像出典:マキタ 2026年10月カタログ

 新しいブラシレスモータは、当社従来機比でモータ体積を57%コンパクト化。小型化しながら締付け300N・m、緩め580N・mのパワーを確保しています。

③正逆転オートストップに「カスタムモード」を追加

マキタ TW310D・TW312Dの正逆転オートストップモードとカスタムモード
画像出典:マキタ 2026年10月カタログ

 オートストップモードは、正転で打撃が始まると、逆転で打撃が終わるとすぐに回転を止めます。新しいカスタムモードでは、打撃開始後(正転)や打撃終了後(逆転)に指を放すまでの時間を最大10秒で登録でき、タイヤの仮締めをそろえたり、ナットを落とさない程度にゆるめたりできます。

④打撃力3段階切替と3灯式LED

マキタ TW310D・TW312Dの打撃力3段階切替・3灯式LEDライト・動作設定ロック機能
画像出典:マキタ 2026年10月カタログ

 打撃力は強・中・弱の3段階。3灯式LEDライトで手元の影を減らし、意図しないモード変更を防ぐ動作設定ロック機能も備えます。

マキタ TW300D(左)とTW310D(右)を正面から比較(LEDライトの違い)
左:従来機TW300D(LED1灯)/右:TW310D(3灯式LED)

⑤ソケットが抜けにくく、部材を傷つけにくい

マキタ TW310D・TW312Dの部材を傷つけにくいヘッドデザインとソケット抜け落ち防止のCスプリング
画像出典:マキタ 2026年10月カタログ

 アンビルにはソケット抜け落ち防止のCスプリングを採用。ヘッドは部材を傷つけにくい形状で、ホイールまわりの作業でも安心です。

マキタ TW310D(TW310DRGX/TW310DZ・角12.7mm)

マキタ TW312DZ(角9.5mm・本体のみ)

マキタ BL1860B(18V 6.0Ahバッテリ)

カスタムモードの設定手順

 カスタムモードの時間登録は、カタログで次の5ステップと案内されています。実際の作業と同じ動きで登録できるのがポイントです。

1. カスタムモードを選択する
2. MODEボタンを長押しする
3. ソケットをボルトまたはナットに押し込む
4. スイッチを引き、好みの時間で放す
5. MODEボタンを押して設定完了

 登録できるのは、正転なら打撃が始まってから、逆転なら打撃が終わってから指を放すまでの時間で、最大10秒です。設定後は動作設定ロックをかけておくと、作業中にモードが変わる心配がありません。

TW310D・TW312DとTW300D・TW302Dの違い

マキタ TW310D(左)と従来機TW300D(右)を横から比較
左:TW310D/右:従来機TW300D
項目TW310DTW300DTW312DTW302D
角ドライブ12.7mm12.7mm9.5mm9.5mm
最大締付け300N・m300N・m300N・m275N・m
最大緩め580N・m―580N・m―
長さ119mm144mm119mm138mm
質量1.7kg1.8kg1.7kg1.7kg
打撃力切替3段階4段階3段階4段階
本体のみ(税別)33,300円27,900円37,300円31,900円
マキタ TW300D(上)とTW310D(下)を上から比較
上:従来機TW300D/下:TW310D

 いちばんの違いは長さで、ヘッドが短くなったぶん狭い場所に入りやすくなりました。9.5mm角のTW312Dは締付けトルクが275→300N・mに上がり、12.7mm機と同じパワーになっています。
一方、回転数は最大3,200→2,700min⁻¹に下がり、スイッチ全速モードに代わってカスタムモードが入りました。旧2機種の違いはTW300DとTW302Dの比較でも解説しています。

マキタ TW310D vs HiKOKI WR18DH 徹底比較

項目マキタ TW310DHiKOKI WR18DH
角ドライブ12.7mm12.7mm
最大締付け/緩め300/580N・m310/550N・m
長さ119mm144mm
質量1.7kg2.0kg
打撃力切替3段階4段階
防じん・防水APTIP56
本体のみ(税別)33,300円37,000円

 締付けトルクはHiKOKIが10N・m上ですが、緩めトルクはTW310Dが30N・m上回ります。長さ119mm・1.7kgのコンパクトさと本体価格ではTW310Dが優位。防水等級を重視するならWR18DH、狭所での取り回しを重視するならTW310Dです。

購入前の注意点

・ソケットは別売。インパクト用ソケットを使用する
・TW312Dは本体のみ。バッテリと充電器が別途必要
・最大締付けトルクはM16高力ボルト3秒締付時の値
・タイヤの本締めはトルクレンチで規定トルクに合わせる

 バッテリと充電器の選び方は18Vバッテリー比較・18V充電器比較、18Vレンチ全体は18Vインパクトレンチ比較も参考にしてください。

よくある質問(FAQ)

Q. TW310DとTW312Dはどちらを選べばよいですか?

A. 手持ちのソケットで選びます。1/2(12.7mm)が中心ならTW310D、3/8(9.5mm)が中心ならTW312Dです。パワーとサイズは同じです。

Q. TW310DRGXとTW310DZの違いは?

A. TW310DRGXは6.0Ahバッテリ2本・充電器・ケース付き、TW310DZは本体のみです。18Vバッテリをお持ちならTW310DZで十分です。

Q. TW300Dで使っていたソケットは使えますか?

A. TW310DはTW300Dと同じ12.7mm角なので、手持ちのインパクト用ソケットをそのまま使えます。TW302Dから乗り換える場合はTW312D(9.5mm角)を選びます。

Q. カスタムモードは何に使えますか?

A. 打撃時間を決めておけるので、タイヤの仮締めを毎回同じ強さでそろえたり、逆転時にナットを落とさない程度で止めたりするのに便利です。

まとめ

✅ TW310D(12.7mm)・TW312D(9.5mm)は18Vの新インパクトレンチ
✅ ヘッド長113mm・1.7kgでクラス最短
✅ 締付け300N・m・緩め580N・m
✅ カスタムモードで打撃時間を自由に登録

 狭い場所での作業が多い整備・設備の現場には、TW300D・TW302Dからの買い替えも含めて有力な選択肢です。

マキタ TW310D(TW310DRGX/TW310DZ・角12.7mm)

マキタ TW312DZ(角9.5mm・本体のみ)

マキタ BL1860B(18V 6.0Ahバッテリ)

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