結論から言うと、HiKOKI(ハイコーキ)のG3615DCは「150mmクラスをコードレスで使いたい」という長年の要望に応えた一台です。
マルチボルト(36V)シリーズでは初となる150mmクラスで、最大1,500Wクラスの出力により厚材の切断・研削をコードなしでこなします。
この記事ではG3615DCのスペックと特徴、100mm・125mmクラスとの使い分け、マキタ40Vmax機GA033Gとの比較、そしてネット上の評判までを整理します。
大径グラインダの導入を検討している方に向けた内容です。
結論:G3615DCはこんな方におすすめ
まず結論として、G3615DCは次のような方におすすめできます。
- 厚板やH鋼の切断で、125mmでは切り込み深さが足りない方
- 大面積の研削・面ならしを効率よく進めたい方
- 電源が取れない鉄骨現場や屋外でAC150mm機を置き換えたい方
- 溶接ビードの除去や開先加工を日常的に行う方
- HiKOKIマルチボルト(36V)のバッテリを既に持っている方
- 回転数を落として大径といしを安全に扱いたい方
逆に、次のような方には向きません。
- 取り回しの軽さを重視する方(100mm・125mm機が適します)
- 細かいバリ取りや小物の研磨が中心の方
- 1日の作業時間が長く、バッテリ本数を確保できない方
150mmは「大は小を兼ねる」が通用しないサイズです。切り込み深さと研削面積という明確なメリットがある一方、質量3.0kgと反力の大きさは確実に体に来ます。用途がはっきりしている方にこそ価値のある一台です。
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G3615DCとはどんなグラインダか
G3615DCは、マルチボルト蓄電池(36V)を電源とする150mm(6インチ)のコードレスディスクグラインダです。
2022年11月に発売された同シリーズの中でも、150mmクラスはマルチボルトとして初めての設定。スイッチはスライド式で、ブレーキ機能を備えます。
モーターは直流ブラシレスで最大出力は1,500Wクラス。無負荷回転数は3,200〜8,000min⁻¹の無段変速で、オートモードでは無負荷時に5,500min⁻¹まで落とし、負荷を検知すると自動で引き上げます。
100mm・125mm機の最高10,000min⁻¹に対し上限が8,000min⁻¹に抑えられているのは、大径といしの周速度を適正に保つためです。
G3615DCの主なスペック

| 項目 | G3615DC の仕様 |
|---|---|
| 電源 | マルチボルト蓄電池(36V・残量表示付) |
| といし寸法 | 150×6×22mm(外径×厚さ×内径) |
| 無負荷回転数 | 3,200〜8,000min⁻¹(無段変速) オート時5,500min⁻¹ |
| 最大出力 | 1,500Wクラス |
| モーター | 直流ブラシレスモーター |
| 機体寸法 | 376×71mm(といし除く全長×ガード高さ) |
| 質量 | 3.0kg(BSL36B18X装着時) |
| スイッチ形式 | スライドスイッチ |
| 使用蓄電池 | BSL36B18X(36V-4.0Ah/18V-8.0Ah) |
| 希望小売価格 | 121,500円(2WPZ・税別) |
G3615DCの主な特徴
① マルチボルト初の150mmクラス
150mmといしを回すには相応の出力とトルクが要求されるため、これまで充電式では選択肢が限られていました。
G3615DCはマルチボルトシリーズで初めてこのクラスに踏み込んだモデルで、AC100V機を現場から減らすための重要なピースになります。
② 切り込み深さと研削面積の余裕
150mmといしの切り込み深さは45mm前後に達し、125mmでは届かない厚材も一発で切り落とせます。
研削面積が広いため、平面のならしや溶接ビードの除去もスピーディーです。
③ 上限8,000min⁻¹に抑えた適正回転
無負荷回転数の上限は8,000min⁻¹。100mm機の10,000min⁻¹より低く設定されていますが、これは大径といしの周速度を安全域に保つためです。
低回転でも1,500Wクラスの出力があるため、作業スピードが落ちるわけではありません。
④ キックバック軽減・ブレーキ・防じん構造
150mmは反力が大きいぶん、安全装備の重要度も上がります。本機はディスク拘束を検知してモーターを止めるキックバック軽減機能と、スイッチオフでといしを素早く止めるブレーキを搭載。
メッシュフィルタとボールベアリングで防じん性も高めています。
⑤ 両側LEDライトとマルチボルト運用

両側に配置された高輝度LEDライトが切断線を照らし、影で墨を見失うのを防ぎます。電源のBSL36B18Xは36V/18V自動切替式で、HiKOKIの18V製品にもそのまま挿せます。
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G3615DC とマキタ GA033G を比較
150mmの充電式グラインダで競合になるのが、マキタの40Vmax機GA033G(スライドスイッチ)/GA034G(パドルスイッチ)です。
どちらもブラシレスで150mmに対応しますが、変速の有無に違いがあります。
| 比較項目 | HiKOKI G3615DC | マキタ GA033G |
|---|---|---|
| 電圧 | 36V(マルチボルト) | 36V(40Vmax) |
| といし径 | 150mm | 150mm |
| 回転数 | ◎ 3,200〜8,000min⁻¹(無段変速) | ○ 8,500min⁻¹(固定) |
| オートモード | ◎ あり | △ なし |
| 質量 | ◎ 3.0kg | ○ 3.2kg |
| スイッチ | スライド | スライド(GA034G=パドル) |
| バッテリ流用 | ◎ 18V機と共用可 | △ 40Vmax専用 |
| ブレーキ | ◎ あり | ◎ あり |
変速とオートモードを備える点、そして18V機と電池を共用できる点でG3615DCが優位です。一方、回転数固定でシンプルに使いたい方や、マキタで工具を統一している方にはGA033Gが素直な選択になります。
G3615DCとシリーズ他機種の比較
といし径の選択は作業内容で決まります。同シリーズの主要機種を並べて比較しましょう。
| 型式 | といし径 | 回転数(変速) | 質量 |
|---|---|---|---|
| G3610DC/G3610DD | 100mm | 3,200〜10,000min⁻¹ | 2.5kg |
| G3613DC/G3613DD | 125mm | 3,200〜10,000min⁻¹ | 2.7kg |
| G3615DC | 150mm | 3,200〜8,000min⁻¹ | 3.0kg |
| G3618DA | 180mm | オート3,200/全速5,300min⁻¹ | 4.8kg |
150mmは切断能力と重量のバランスが取れた上位サイズです。さらに大きな180mmは4.8kgと一気に重くなるため、常用するなら150mmが実質的な上限と考えてよいでしょう。
G3615DCの口コミ・評判
ここではネット上のレビューやSNSで見られる評判の傾向を、代表的な声としてまとめます(実際の使用感には個体差・現場差があります)。
待っていた150mmのコードレスです。鉄骨の現場で発電機を回さなくてよくなったのが一番大きい。切断力もAC機と遜色ありません。
ネット上の評価傾向より(G3615DC)
125mmから乗り換えました。厚板を一度で切り落とせるので作業が速い。回転が8,000までなのも大径では正解だと思います。
ネット上の評価傾向より(G3615DC)
3.0kgは覚悟していましたが、実際に振ると150mmのモーメントで手首に来ます。両手保持が前提の機械です。
ネット上の評価傾向より(G3615DC)
G3615DCに関するよくある質問
Q. G3615DCにパドルスイッチ版はありますか?
A. 150mmクラスはスライドスイッチのG3615DCのみの設定です。パドルスイッチを希望する場合は、100mmのG3610DDまたは125mmのG3613DDが選択肢になります。現場の安全ルールでパドルが指定されている場合は事前に確認してください。
Q. なぜ100mm機より最高回転数が低いのですか?
A. といしの周速度を安全な範囲に保つためです。回転数が同じでも直径が大きいほど外周の速度は上がるため、大径といしでは回転数を落とすのが基本になります。回転数が低くても1,500Wクラスの出力があるため、作業スピードが劣るわけではありません。
Q. 2.5Ahのバッテリでも使えますか?
A. マルチボルト蓄電池であれば使用できますが、本機の標準はBSL36B18X(36V-4.0Ah/18V-8.0Ah)です。150mmは消費電力が大きいため、容量の小さい電池では作業可能時間が短くなります。実務では4.0Ah級を複数本用意する運用をおすすめします。
まとめ:G3615DCはマルチボルト初の150mmコードレスグラインダ
最後に、G3615DCの要点を整理します。
- マルチボルトシリーズ初の150mmクラスで、AC機の置き換えが可能に
- 最大1,500Wクラスの出力と3,200〜8,000min⁻¹の無段変速
- 切り込み深さ・研削面積の余裕で厚材の作業効率が上がる
- キックバック軽減とブレーキで大径特有のリスクに対応
- 質量3.0kgと反力の大きさから、両手保持が前提となる
厚材の切断や大面積の研削が日常業務なら、G3615DCは現場の段取りを変える一台になります。


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