結論から言うと、HiKOKI(ハイコーキ)のG3618DAは「180mmの大径グラインダを、電源のない場所で使いたい」というニーズに応える1台です。
2アクショントリガスイッチを採用し、オートモードやキックバック軽減など、大径機ならではの安全装備を固めています。
この記事ではG3618DAのスペックと特徴、150mm以下のクラスとの使い分け、マキタ40Vmax機GA037Gとの比較、そしてネット上の評判までを整理します。
大径コードレスグラインダの導入を検討する方に向けた内容です。
結論:G3618DAはこんな方におすすめ
まず結論として、G3618DAは次のような方におすすめできます。
- レジノイドフレキシブルといしで大面積を研削する方
- 石材・コンクリート・鋼材の大物加工を行う方
- 電源の確保が難しい屋外や解体現場で大径機を使いたい方
- AC100Vの180mmグラインダをコードレス化したい方
- HiKOKIマルチボルト(36V)のバッテリを既に持っている方
- オートモードで無駄な高回転を避け、電池を長持ちさせたい方
逆に、次のような方には向きません。
- 取り回しの軽さを重視する方(4.8kgは常用には重い)
- 細かいバリ取りや小物加工が中心の方
- 1日中連続で回し続ける用途の方(バッテリ運用が厳しい)
180mmは明確に「大物専用」のサイズです。4.8kgという質量は片手で扱えるものではなく、両手でしっかり構えることが前提。逆に言えば、大面積の研削を短時間で終わらせたい場面では他のサイズでは代替できない力を発揮します。
HiKOKI G3618DA をチェックする
G3618DAとはどんなグラインダか
G3618DAは、マルチボルト蓄電池(36V)を電源とする180mm(7インチ)クラスのコードレスディスクグラインダです。
取り付けられるといしは、レジノイドフレキシブルといしが180×3.1〜3.7×22mm、レジノイドといしが180×6×22mm。スイッチは誤作動を防ぐ2アクショントリガスイッチを採用しています。
無負荷回転数はオートモード時3,200min⁻¹、全速モード時5,300min⁻¹。180mmという大径に合わせて回転数は控えめに設定されており、といし外周の周速度が安全域に収まるよう配慮されています。
質量は4.8kg、全長533mmと堂々たるサイズです。
G3618DAの主なスペック

| 項目 | G3618DA の仕様 |
|---|---|
| 電源 | マルチボルト蓄電池(36V・残量表示付) |
| といし寸法 | 180×3.1〜3.7×22mm(レジノイドフレキシブル) |
| といし寸法(レジノイド) | 180×6×22mm |
| 無負荷回転数 | オート 3,200min⁻¹/全速 5,300min⁻¹ |
| モーター | 直流ブラシレスモーター |
| 機体寸法 | 533×80mm(といし除く全長×ガード高さ) |
| 質量 | 4.8kg(蓄電池装着時) |
| スイッチ形式 | 2アクショントリガスイッチ |
| 使用蓄電池 | BSL36B18X(36V-4.0Ah/18V-8.0Ah) |
| 希望小売価格 | 129,500円(2WPZ)/50,100円(NN)※税別 |
G3618DAの主な特徴
① 180mmの大径で研削面積を稼ぐ
180mmといしの接地面積は100mm機とは比較になりません。石材やコンクリートの面ならし、大型鋼材の研削では、一度に削れる幅が広いぶん作業回数そのものが減ります。
フレキシブルといしを使えば追従性の高い研磨も可能です。
② 2アクショントリガスイッチで誤作動を防ぐ
本機のスイッチは2段階の操作を必要とする2アクショントリガ式。ロックを解除してからトリガを引く構造のため、持ち上げた拍子に不意に始動する事故を防げます。
4.8kgの大径機だからこそ、この安全設計が生きてきます。
③ オートモードで無駄な高回転を避ける
無負荷時は3,200min⁻¹に抑え、負荷を検知すると5,300min⁻¹の全速へ移行するオートモードを搭載。空回しの時間が長い作業では、バッテリの消費と騒音を確実に減らせます。
④ キックバック軽減・過負荷保護・ソフトスタート
180mmクラスは反力が大きく、キックバック時の危険度も上がります。本機はディスク拘束を検知してモーターを停止するキックバック軽減機能に加え、過負荷保護とソフトスタートを搭載。始動時の急激な反動も抑えられています。
さらにスイッチを切るとブレーキがかかって停止までの時間が短くなり、不意の再始動を防ぐ再起動防止機能も備えます。
⑤ 防じん・防滴に配慮した設計
石材やコンクリートを扱う現場は粉じんが激しく、屋外では水気にもさらされます。本機は防じん・防滴に配慮した設計で、過酷な環境下でも安定して動作するよう作られています。
G3618DA の価格を比較する
G3618DA とマキタ GA037G を比較
180mmの充電式グラインダで競合になるのが、マキタの40Vmax機GA037G(パドルスイッチ)です。どちらも大径をコードレス化した数少ない機種で、比較のポイントは回転数・質量・スイッチ形式です。
| 比較項目 | HiKOKI G3618DA | マキタ GA037G |
|---|---|---|
| 電圧 | 36V(マルチボルト) | 36V(40Vmax) |
| といし径 | 180mm | 180mm |
| 回転数 | オート3,200/全速5,300min⁻¹ | 6,600min⁻¹(固定) |
| オートモード | ◎ あり | △ なし |
| 質量 | △ 4.8kg | ◎ 4.5kg |
| スイッチ | ○ 2アクショントリガ | ◎ パドル |
| バッテリ流用 | ◎ 18V機と共用可 | △ 40Vmax専用 |
| 本体価格 | 50,100円(NN・税別) | 47,900円(本体・税別) |
質量と本体価格ではマキタGA037Gが有利、オートモードと18V機との電池共用ではG3618DAが有利という構図です。空回しの時間が長い作業ではオートモードの省エネ効果が効いてくるため、作業パターンで選ぶのが現実的でしょう。
G3618DAの口コミ・評判
ここではネット上のレビューやSNSで見られる評判の傾向を、代表的な声としてまとめます(実際の使用感には個体差・現場差があります)。
180mmがコードレスで使えるのは本当に助かります。屋外の石工事で発電機を持ち込まなくてよくなりました。
ネット上の評価傾向より
研削面積が広いので作業が速い。オートモードのおかげで空回しのときは静かなのも良いです。
ネット上の評価傾向より
4.8kgは重いです。中腰で使い続けると腰に来るので、休みながらの作業になります。常用機にはなりません。
ネット上の評価傾向より
2アクションのトリガは慣れるまで少し戸惑いますが、安全面を考えれば納得の設計です。
ネット上の評価傾向より
G3618DAに関するよくある質問
Q. G3618DAは切断作業にも使えますか?
A. 対応するといしはレジノイドフレキシブルといし(180×3.1〜3.7×22mm)とレジノイドといし(180×6×22mm)です。使用するといしの種類と最高使用周速度が本機の回転数に適合しているかを必ず確認し、ホイルガードを装着した状態で作業してください。
Q. なぜ回転数が5,300min⁻¹と低めなのですか?
A. といし径が大きくなるほど外周の速度が上がるため、大径機では回転数を抑えるのが基本です。180mmで100mm機と同じ回転数を出すと周速度が過大になり危険です。回転数が低くても接地面積が広いぶん、単位時間あたりの研削量は十分に確保されます。
Q. 本体のみ(NN)を買っても大丈夫ですか?
A. 既にマルチボルト蓄電池BSL36B18Xと充電器をお持ちであれば問題ありません。NNは50,100円(税別)で、セット品との差額は大きいためコスト面のメリットは明確です。1充電の作業量はBSL36B18×1個でLアングル鋼(50×50×厚さ5mm)切断が約18本、モルタル筋付け(深さ30mm)が約3.2mが目安です。作業量が多い日は電池を複数本用意しておくことをおすすめします。
まとめ:G3618DAは大面積研削のためのコードレス180mm機
最後に、G3618DAの要点を整理します。
- 180mmの大径で研削面積を稼ぎ、大物加工の作業回数を減らせる
- オートモードで無負荷3,200min⁻¹、負荷時5,300min⁻¹に自動切替
- 2アクショントリガ・キックバック軽減・過負荷保護で安全性を確保
- 防じん防滴に配慮した設計で、石材・コンクリート現場にも対応
- 質量4.8kgは常用向きではなく、場面を絞って投入したい
大面積の研削をコードレスでこなしたい——その一点に価値を感じるなら、G3618DAは検討に値する一台です。


コメント