マキタの165mm充電式マルノコで、18Vの深切りモデルがHS631D、40Vmaxの定番がHS001Gです。どちらも最大切込みは90°で66mm、45°で46mmと同じで、2×4材の45°切りまでこなせます。
切れる厚さが同じなら、どこで差がつくのか。本記事では公式スペックで2機種の速さ・重さ・安全機能・価格を比べ、HiKOKIの18V/36V機とも比較して選び方を解説します。
結論:HS631DとHS001Gはこう選ぶ
✅ 18Vバッテリを活かして、300gでも軽い165mmが欲しい方(→HS631D)
✅ 本体価格を抑えて鮫肌チップソー付きを選びたい方(→HS631D)
✅ 切断スピードと仕上げモードの切り替えを重視する方(→HS001G)
✅ キックバック時の自動停止や防水性能を重視する方(→HS001G)
✅ 集じん機と無線連動したい方(→HS001Gの無線連動版HS001G)
❌ 125mmで十分な方(→HS474DとHS005Gの比較)
マキタ HS631D(18V・165mm)
マキタ HS001G(40Vmax・165mm)
HS631DとHS001Gのスペック比較表
公式サイトの主要機能と標準小売価格(税別)です。本体のみの価格は、どちらも鮫肌プレミアムホワイトチップソー付きです。
| 項目 | HS631D | HS001G |
| 電源 | 18V | 40Vmax |
| 刃物径 | 165mm | 165mm |
| 切込み(90°/45°) | 66/46mm | 66/46mm |
| 回転数(min⁻¹) | 5,000 | 5,500(スピード)/4,100(仕上げ) |
| 寸法(長さ×幅×高さ) | 286×192×258mm | 299×188×258mm |
| 質量 | 3.0kg | 3.3kg |
| キックバック自動停止 | ― | ○(AFT) |
| 防じん・防水 | ― | IP56 |
| 無線連動 | ― | ―(HS002Gが対応) |
| 本体のみ | 48,200円(ZS) | 52,300円(Z) |
| セット(電池2本) | 110,600円 | 117,800円 |
切込みは同じで、HS631Dは300g軽く本体価格も4,100円安い一方、HS001Gは回転数・安全機能・防水性能で上回ります。どちらも青と黒の2色から選べます。
HS631DとHS001Gの違い|5つのポイント
① 切断スピード:HS001Gは165mmAC機比約65%アップ

HS001Gはスピードモードで最高5,500min⁻¹。公式は当社165mmAC機比で切断スピード約65%アップとしています。
HS631Dは5,000min⁻¹で、当社AC100V機同等のハイパワーという位置づけです。厚物を数多く切る現場では、この回転数の差が効いてきます。
② 仕上げと安全:2つのモードとAFT

HS001Gは、自動変速のスピードモードと、4,100min⁻¹の定回転で切断面をきれいに仕上げる仕上げモードを切り替えられます。
さらに、キックバック時の回転数低下を検知して自動停止するAFTを搭載。HS631Dにはこれらの機能はありませんが、そのぶん操作はシンプルです。
③ 重さと使い勝手:HS631Dは3.0kg
HS631Dは3.0kgでHS001Gより300g軽く、水平に保持しやすいバランスに設計されています。切断時に墨線を見やすくするブロワ機能、平行定規をしっかり固定するツマミ、ベースと刃の平行度を調整できる機構など、日常の使い勝手を高める改良が多いのも特徴です。
④ 防水と連動

HS001Gは本体・バッテリともIP56で、雨や粉じんの多い現場でも安心して使えます。集じん機との無線連動は、HS001Gの兄弟機HS002Gが対応。HS631Dには無線連動の設定がないため、18Vで連動させたい場合は切込み57mmのHS611Dが候補になります。
⑤ 作業量の考え方
公式の1充電作業量は、HS631Dが米松(50×300mm)で約217本(6.0Ah・鮫肌チップソー使用時)、HS001Gが合板(12×1,000mm)で約180本です。材料もバッテリも条件が違うので数字の大小では比べられませんが、どちらも1日の造作作業を十分こなせる水準です。
▶ 各機種の詳しい解説:HS631D/HS001G・HS002G
マキタ HS631D(18V・165mm)
マキタ HS001G(40Vmax・165mm)
セットのバッテリと充電時間で比べる
| 項目 | HS631D | HS001G |
| 付属バッテリ | BL1860B(6.0Ah)×2本 | BL4025(2.5Ah)×2本 |
| 付属充電器 | DC18RF | DC40RA |
| 充電時間(実用/フル) | 約27分/約40分 | 約19分/約28分 |
| バッテリ単品(税別) | 25,700円 | 25,700円 |
6.0Ahのバッテリで長く使える18Vと、充電の早い40Vmaxという違いがあります。公式の推奨表では、HS001GはBL4020〜BL4040Fが◎(推奨)で、高出力バッテリを選ばなくても性能を引き出せます。
用途別おすすめ早見表
| こんな方・作業 | おすすめ | 理由 |
| 18Vの電池資産を活かしたい | HS631D | 6.0Ahで長く使える |
| 2×4材の45°切りを軽く | HS631D | 3.0kg・45°で46mm |
| 厚物を速く大量に切る | HS001G | 最高5,500min⁻¹ |
| 化粧材をきれいに仕上げる | HS001G | 定回転の仕上げモード |
| 雨天の外部作業 | HS001G | 本体IP56 |
165mmは、45°で46mmまで切れるので2×4材の斜め切りや垂木の加工に欠かせないサイズです。大工・造作の現場では、どちらを選んでも「125mmでは届かない作業」をこなせるようになります。
迷う場合は、ほかに持っている工具のバッテリで決めるのが最も経済的です。18Vの工具が多ければHS631D、40Vmaxへ移行中ならHS001Gが合理的です。
HiKOKIの18V・36V 165mm丸のことの比較
HiKOKIにも18Vと36Vの165mm機があります。数値は各社の公表値です。
| 項目 | マキタ HS631D | HiKOKI C1806DB | マキタ HS001G | HiKOKI C3606DB |
| 電源 | 18V | 18V | 40Vmax | 36V |
| 切込み(90°/45°) | 66/46mm | 66/46mm | 66/46mm | 66/46mm |
| 回転数(min⁻¹) | 5,000 | 4,500 2,500 | 5,500 4,100 | 5,600 4,300 2,000 |
| 質量 | 3.0kg | 3.2kg | 3.3kg | 3.3kg |
18V同士ではマキタHS631Dが回転数・軽さともに上回ります。高電圧機同士は切込みと質量が同じで、HiKOKI C3606DBは3段の回転切替、マキタHS001GはIP56とAFTが持ち味です。HiKOKIの2機種は逆5°で57mmの逆傾斜切断に対応している点も特徴です。
よくある質問(FAQ)
Q. HS631DとHS001Gで切れる材料は違いますか?
A. 最大切込みは90°で66mm、45°で46mmと同じなので、切れる材料の厚さは変わりません。違いは切る速さと仕上げの選択肢、安全機能です。
Q. 青と黒で性能や価格は違いますか?
A. 公式の価格表では、HS631D・HS001Gとも青と黒は同じ標準小売価格です。仕様の違いも記載されていないので、好みや現場での見分けやすさで選んで問題ありません。
Q. HS631Dの無線連動版はありますか?
A. 公式サイトでは、HS631Dに無線連動の設定はありません。165mmの18Vで無線連動を使うなら、切込み57mmのHS611Dを選びます。詳しくは18Vマルノコ5機種の比較で解説しています。
まとめ
✅ 切込み66mm/46mmは両機種とも同じ
✅ 軽さ・本体価格・18V資産ならHS631D
✅ 速さ・仕上げモード・AFT・IP56ならHS001G
✅ 無線連動が必要ならHS001G(40Vmax)
165mmの2台は切れる厚さが同じなので、決め手は「速さと安全機能にいくら払うか」です。手持ちのバッテリも合わせて考えれば、自然と答えが出ます。
マキタ HS631D(18V・165mm)
マキタ HS001G(40Vmax・165mm)


コメント