マキタの40Vmax充電式ハンマドリル(SDSプラス)は、20mmクラスのHR010G、28mmクラスのHR011GとHR007G、30mmクラスのHR008Gの4機種が主力です。
最大穴あけ径だけでなく、重さ・回転数・コアビット能力・価格にも違いがあります。本記事では公式スペックをもとに4機種を比較し、HiKOKIの同クラス機とも比べて選び方を解説します。
結論:マキタ40Vmaxハンマドリルはこう選ぶ
✅ φ14.5mm以下の下穴が中心で、上向き作業が多い方(→HR010G)
✅ 28mmクラスで穴あけの速さと集じんを重視する方(→HR011G)
✅ 28mmクラスを本体価格を抑えて揃えたい方(→HR007G)
✅ φ20mm以上の穴やコアビット80mmまで使う方(→HR008G)
❌ φ32mm以上の穴あけが日常的な方(→SDSマックス機)
❌ 18Vバッテリを多数持っていて軽さ優先の方(→18V機)
マキタ HR010G(20mm)
マキタ HR011G(28mm)
マキタ HR007G(28mm)
マキタ HR008G(30mm)
HR010G・HR011G・HR007G・HR008Gのスペック比較表
公式サイトの主要機能と標準小売価格(税別)をまとめました。質量はバッテリ装着時・サイドグリップ除く、振動は新規格(ハンマドリルモード)の値です。
| 項目 | HR010G | HR011G | HR007G | HR008G |
| 最大穴あけ(コンクリート) | 20mm | 28mm | 28mm | 30mm |
| コアビット | 35mm | 68mm | 54mm | 80mm |
| 回転数(min⁻¹) | 0〜1,350 | 0〜1,130 | 0〜980 | 0〜840 |
| 打撃数(min⁻¹) | 0〜5,000 | 0〜5,000 | 0〜5,000 | 0〜4,500 |
| 質量 | 2.6kg | 3.6kg | 3.8kg | 5.2kg |
| 全長 | 289mm | 377mm | 473mm | 422mm |
| 振動(m/s²) | 10.0 | 10.5 | 10.4 | 11.8 |
| 防じん・防水 | IP56 | IP56 | IPX6 | IP56 |
| 振回され低減 | ― | ○ | ○ | ○ |
| 本体のみ(ZK) | 63,800円 | 75,300円 | 56,500円 | 78,000円 |
目立つのはHR010Gの軽さと、HR008Gのコアビット80mmです。HR011GとHR007Gは同じ28mmクラスでも、回転数(1,130と980min⁻¹)と全長(377と473mm)に差があります。
4機種の違い|選び方の5つのポイント
① 最大穴あけ径:20・28・30mmの3クラス
アンカーの下穴で多いφ10.5〜14.5mmならHR010Gで足ります。φ16〜25mmの貫通穴や設備配管の下穴まで見るなら28mmクラス、φ20mm以上を日常的にあけるならHR008Gが余裕を持てます。HR008Gの1充電作業量はφ20mmで約35本(BL4040・深さ60mm)と、太径を前提にした設計です。
② 重さと全長:上向き作業ならHR010G

HR010Gは2.6kg・全長289mmで、マキタ「ワンハンド」シリーズ最強モデルという位置づけです。天井へのアンカー打ちなど腕を上げ続ける作業では、HR008G(5.2kg)との2.6kg差がそのまま疲れの差になります。
③ 穴あけの速さ:28mmならHR011Gが最新

HR011Gは2025年10月発売の最新機で、公式は28mmクラス充電式ハンマドリルで「クラス最速」とうたいます(2025年11月現在)。従来機比で穴あけ約30%アップ。HR007Gも28mmAC機比で約40%アップと十分速く、差は回転数980→1,130min⁻¹に表れています。
④ 集じん:HR010GとHR011Gは専用システム付きモデルあり

HR010Gは集じんシステムDX16、HR011GはDX17を搭載した「GV」モデルを用意しています。いずれも集じん容量400mL・集じん率90%以上。DX17はビット全長265mmまで対応し、装着時の質量は従来機より600g軽くなりました。HR007G・HR008Gは無線連動の集じん機と組み合わせる使い方が中心です。
⑤ 防水と価格:本体の安さならHR007G
防水は4機種とも噴流水に対応する等級(HR007GはIPX6、ほかの3機種は防じんも含むIP56)で、屋外作業でも心強い仕様です。本体のみの価格はHR007Gが56,500円(税別)で最安。40Vmaxバッテリを持っていて28mmクラスを安く揃えたいなら有力です。
▶ 各機種の詳しい解説:HR010G/HR011G/HR007G/HR008G
マキタ HR011G vs HiKOKI DH36DPE 徹底比較
HiKOKIのマルチボルト(36V)28mmクラスと比べます。数値は各社の公表値です。
| 項目 | マキタ HR011G | マキタ HR007G | HiKOKI DH36DPE | HiKOKI DH3628DA |
| 最大穴あけ | 28mm | 28mm | 28mm | 28mm |
| 質量 | 3.6kg | 3.8kg | 3.5kg | 3.8〜4.0kg |
| 全長 | 377mm | 473mm | 370mm | 358mm |
| 注目機能 | 専用集じんDX17 | 本体IPX6 | 動吸振器で低振動 | LED垂直サポート |
重さは4機種とも3.5〜4.0kgでほぼ横並びです。HiKOKIは垂直サポートLEDや動吸振器などの独自機能、マキタはHR011Gの回転数1,130min⁻¹とコアビット68mm、軽くなった専用集じんシステムで差をつけています。
すでにどちらかのバッテリを持っているなら、そのメーカーで揃えるのが最も合理的です。
用途別おすすめ早見表
よくある作業ごとに、4機種からの選び方を整理しました。
| 作業内容 | おすすめ | 理由 |
| 天井へのアンカー下穴(φ10.5前後) | HR010G | 2.6kgで上向きでも疲れにくい |
| 電気・設備の貫通穴(φ16〜25) | HR011G | 28mmクラス最速で数をこなせる |
| 28mmクラスをコスト重視で導入 | HR007G | 本体56,500円で4機種中最安 |
| ケミカルアンカーなど太径の下穴 | HR008G | 30mm対応でφ20mmも約35本 |
| コアビットでの配管穴 | HR008G | コアビット80mmまで対応 |
| 粉じんを抑えたい室内改修 | HR010G/HR011G | 専用集じんシステム付きモデルあり |
穴径が混在する現場では、28mmクラスを1台持っておくと対応できる範囲が一気に広がります。天井のアンカー打ちが大半を占めるなら、HR010Gを軽作業専用に使い分けるのも効率的です。
よくある質問(FAQ)
Q. HR011GとHR007Gはどちらを選ぶべきですか?
A. 穴あけの速さ、コアビット68mm、専用集じんシステムを重視するならHR011G。本体価格を抑えたいならHR007G(本体56,500円・税別)です。どちらも28mmクラスで、振回され低減と無線連動に対応します。
Q. 40Vmaxハンマドリルに高出力バッテリ(BL4040F)は必要ですか?
A. 公式の推奨バッテリ表では、HR010G・HR011G・HR007GはBL4020〜BL4040Fがいずれも◎(推奨)で、標準バッテリで十分です。HR008GだけはBL4020・BL4025が○(使用可)、BL4040以上が◎とされています。
Q. 18Vのハンマドリルとの違いは?
A. 18V機は同じ18mmクラスならHR183Dが2.2kgと軽く、手持ちのバッテリを活かせます。28mmクラスをコードレスで快適に使いたいなら40Vmaxが有利です。詳しくは18Vハンマドリル比較で解説しています。
まとめ
✅ φ14.5mm以下の下穴中心なら、2.6kgのHR010G
✅ 28mmクラスの最新・最速はHR011G、本体価格重視ならHR007G
✅ φ20mm以上やコアビット80mmまで使うならHR008G
✅ バッテリはHR008G以外、標準タイプのBL4025でも◎(推奨)
40Vmaxハンマドリルは「日常的にあける最大の穴径」で選ぶと失敗しません。そのうえで、上向き作業の多さと本体価格のバランスで決めましょう。
マキタ HR010G(20mm)
マキタ HR011G(28mm)
マキタ HR007G(28mm)
マキタ HR008G(30mm)


コメント