マキタの充電式ハンマドリルでSDSマックスシャンクを採用するのは、52mmクラスのHR006G、40mmクラスのHR005GとHR400Dの3機種です(HR400Dの現行型番はHR400DN)。
いずれもAC機に迫るパワーを持つ大型機ですが、電源・重さ・1充電の作業量・価格が大きく異なります。本記事では公式スペックで3機種を比べ、HiKOKIの40mmクラスとも比較して選び方を解説します。
結論:SDSマックスのハンマドリルはこう選ぶ
✅ φ40mm超の穴あけやコアビット160mmまで使う方(→HR006G)
✅ 40mmクラスを軽く・低振動で使いたい40Vmaxユーザー(→HR005G)
✅ 18Vバッテリを多く持ち、1充電の本数を重視する方(→HR400D)
✅ 3機種ともハツリ・振回され低減・無線連動に対応
❌ φ28mm以下の穴あけが中心の方(→40Vmax SDSプラス機)
❌ ハツリ作業が主目的の方(→充電式ハンマ)
マキタ HR005G(40mm・40Vmax)
マキタ HR006GZK(52mm・40Vmax)
マキタ HR400D(40mm・18V×2)
HR006G・HR005G・HR400Dのスペック比較表
公式サイトの主要機能と標準小売価格(税別)です。振動は新規格(ハンマドリル/ハンマ)の値、1充電作業量は深さ140mmの穴あけ本数です。
| 項目 | HR006G | HR005G | HR400D |
| 電源 | 80Vmax(40Vmax×2) | 40Vmax | 36V(18V×2) |
| 最大穴あけ | 52mm | 40mm | 40mm |
| コアビット | 160mm | 105mm | 105mm |
| 回転数(min⁻¹) | 150〜310 | 250〜500 | 250〜500 |
| 打撃数(min⁻¹) | 1,100〜2,250 | 1,450〜2,900 | 1,450〜2,900 |
| 1充電 φ18mm | 約44本 | 約16本 | 約30本 |
| 質量 | 13kg | 7.3kg | 7.5kg |
| 振動(m/s²) | 8.2/7.5 | 4.6/4.2 | 4.7/4.6 |
| 防じん・防水 | IPX6 | IP56 | APT |
| 本体のみ | 174,100円 | 109,800円 | 109,800円 |
HR005GとHR400Dは回転数・打撃数・穴あけ能力が同じで、実質的に「電源違いの兄弟機」です。本体のみの価格も109,800円で並びます。HR006Gはひとクラス上の52mm機で、バッテリを2本使う80Vmax仕様です。
3機種の違い|選び方の5つのポイント
① 穴径:40mmか、52mmか

HR006Gは充電式で最大52mmの穴あけに対応し、公式は発売時点(2021年2月)で「世界最強」とうたいます。ただし41mm以上のビットと121mm以上のコアビットは市販品を使う前提です。φ40mmまでならHR005GとHR400Dで足ります。
② 電源と1充電の作業量
φ18mm・深さ140mmの1充電作業量は、HR006Gが約44本、HR400Dが約30本、HR005Gが約16本です。
HR400Dは18Vバッテリを2本使うため、手持ちのBL1860Bを活かせば本数を稼げます。HR005GはRMXセットがBL4040×2本付きで、交換しながら使う前提になります。
③ 重さと振動:HR005Gが最も軽く低振動

質量はHR005Gが7.3kg、HR400Dが7.5kg、HR006Gが13kgです。3機種ともアクティブ動吸振器などの低振動機構AVTを搭載し、HR005Gはハンマドリルモードで4.6m/s²と特に小さい値です。
横向きの連続穴あけでは、この差が疲れに効いてきます。
④ 防水性能:屋外作業ならHR006GかHR005G
HR006Gは本体IPX6、HR005Gは防じんも含むIP56を取得しています。HR400Dは防滴・防じん「アプト」で、IP等級の表記はありません。雨に当たりやすい土木・外構の現場では、IP表記のある40Vmax機が安心です。
⑤ 価格とパワー:AC機との比較
HR006Gは当社52mmAC機と比べて穴あけ能率約27%・ハツリ能率約20%アップ、HR005Gは40mmAC機同等(穴あけスピード105%)とされています。HR006Gは本体のみ174,100円の設定で、バッテリと充電器は別に用意する必要があります。
マキタ HR005G(40mm・40Vmax)
マキタ HR006GZK(52mm・40Vmax)
マキタ HR400D(40mm・18V×2)
用途別おすすめ早見表
| 作業内容 | おすすめ | 理由 |
| 設備の貫通穴(φ40mm超) | HR006G | 52mm・コアビット160mm |
| アンカー穴(φ25mm前後)を横向きで | HR005G | 7.3kg・振動4.6m/s² |
| 18V資産で本数をこなす | HR400D | φ18mm約30本(18V×2) |
| 雨天の外構・土木 | HR006G/HR005G | IPX6・IP56を取得 |
| はつり兼用で1台に絞る | HR005G | 軽さと価格のバランス |
SDSマックスのハンマドリルは、穴あけとハツリの両方をこなせるのが強みです。ただしハツリが作業の中心なら、回転機構のない専用ハンマのほうが軽く効率的な場合もあります。
購入前に確認したい3つの注意点
1つ目はビットです。3機種ともビットは別売で、SDSマックスシャンク用を用意する必要があります。2つ目はセット構成で、HR006Gは本体のみの設定のため、40Vmaxバッテリ2本と充電器を別に揃えます。
3つ目は保管と運搬です。13kgのHR006Gはもちろん、40mmクラスも7kg台あるので、車両への積み下ろしや高所への持ち上げ方まで考えておくと現場で困りません。
マキタ HR005G vs HiKOKI DH3640DA 徹底比較
HiKOKIのマルチボルト(36V)40mmクラスと比べます。数値は各社の公表値です。
| 項目 | マキタ HR005G | マキタ HR400D | HiKOKI DH3640DA | HiKOKI DH3640DB |
| シャンク | SDSマックス | SDSマックス | SDSマックス | 六角軸 |
| 最大穴あけ | 40mm | 40mm | 40mm | 40mm |
| 質量 | 7.3kg | 7.5kg | 7.4kg | 7.2kg |
| 全長 | 500mm | 473mm | 499mm | 479mm |
| 振動(m/s²) | 4.6 | 4.7 | 10.3 | 13.4 |
質量と全長はほぼ互角ですが、振動値はマキタの2機種が半分以下です。HiKOKIは六角軸のDH3640DBを選べることと、スイッチを押し続けなくてよいオンロック機構(DH3640DA)が強みです。
HiKOKIの充電式ハンマドリルは40mmクラスが上限のため、52mmクラスはHR006Gが独自の選択肢になります。
よくある質問(FAQ)
Q. HR005GとHR400Dは何が違いますか?
A. 穴あけ能力・回転数・打撃数は同じで、違いは電源です。HR005Gは40Vmax1本で7.3kg・IP56、HR400Dは18V2本で7.5kg・1充電の本数が多め。手持ちのバッテリで選ぶのが基本です。
Q. HR400DとHR400DNは同じ製品ですか?
A. 公式サイトの現行ページはHR400DN(セットHR400DPG2N・本体HR400DZKN)の表記です。能力は40mm・7.5kgで、本記事ではHR400Dとして紹介しています。購入時は末尾のNまで型番を確認してください。
Q. HR006Gにおすすめのバッテリは?
A. 公式の推奨表ではBL4040以上が◎(推奨)、BL4020・BL4025は○(使用可)です。2本同時に使うので、同じ容量のバッテリを2本揃えておくと残量の管理がしやすくなります。
まとめ
✅ 52mm・コアビット160mmまで対応する最上位はHR006G
✅ 40mmクラスを軽く低振動で使うならHR005G
✅ 18V資産を活かし、1充電の本数を稼ぐならHR400D
✅ HR005GとHR400Dの本体価格はどちらも109,800円
SDSマックスの充電式は、まず「40mmで足りるか」を決めるのが出発点です。40mmで足りるなら、あとは手持ちのバッテリが40Vmaxか18Vかで選べば迷いません。
マキタ HR005G(40mm・40Vmax)
マキタ HR006GZK(52mm・40Vmax)
マキタ HR400D(40mm・18V×2)


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