マキタの充電式ハンマ(ハツリ専用機)は、5kgクラスのHM001G、10kgクラスのHM002G、30kgクラスのHM004Gの3機種です。
HM001GとHM002GはSDSマックスシャンク、HM004Gは専用の六角シャンク29mmを採用しています。
同じ「充電式ハンマ」でも、打撃エネルギーは約8倍、質量は約5倍の開きがあります。
本記事では公式スペックで3機種を比べ、HiKOKIやAC機とも比較して選び方を解説します。
結論:マキタ充電式ハンマはこう選ぶ
✅ タイルはがしや壁の小ハツリを片手感覚でこなしたい方(→HM001G)
✅ 土間コンや基礎の本格的なハツリをコードレスで行いたい方(→HM002G)
✅ 床スラブやアスファルトの破砕を電源なしで行いたい方(→HM004G)
✅ 3機種とも低振動機構AVT・防水・無線連動に対応
❌ 穴あけもしたい方(→SDSマックスのハンマドリル)
❌ 40Vmaxバッテリを1本しか持っていない方(HM002G・HM004Gは2本使用)
マキタ HM001GRMX/HM001GZK
マキタ HM002GZK
マキタ HM004GZ
HM001G・HM002G・HM004Gのスペック比較表
公式サイトの主要機能と標準小売価格(税別)です。打撃エネルギーはEPTA基準、1充電作業量はコンクリートはつりの目安時間です。
| 項目 | HM001G | HM002G | HM004G |
| 電源 | 40Vmax | 80Vmax(40Vmax×2) | 80Vmax(40Vmax×2) |
| シャンク | SDSマックス | SDSマックス | 専用六角29mm |
| 打撃エネルギー | 9.4J | 20.9J | 72.8J |
| 打撃数(min⁻¹) | 0〜2,650 | 950〜1,900 | 870 |
| 1充電はつり | 約11分 | 約15分 | 約20分 |
| 質量 | 6.3kg | 12.1kg | 32kg |
| 全長 | 496mm | 574mm | 882mm |
| 振動(m/s²) | 6.5 | 6.6 | 6.5 |
| 防じん・防水 | IP56 | IPX6 | IPX6 |
| 本体価格 | 92,300円 | 158,300円 | 414,000円 |
振動値は3機種とも6.5〜6.6m/s²にそろっており、大型になっても手に伝わる振動が増えない設計です。HM004Gの72.8Jは、HM001Gの約8倍にあたります。
3機種の違い|選び方の5つのポイント
① 打撃エネルギー:9.4J・20.9J・72.8J

HM001Gは当社5kgクラスAC機比でハツリ能率約20%アップ、HM002Gは10kgクラスAC機(30mコードリール接続時)比で約25%アップとされています。HM004Gは公式が「世界最強の充電式ハンマ」(2024年3月時点)とうたい、当社AC機(200V仕様)同等以上のパワーを持ちます。
② シャンク:HM004Gだけ専用の六角29mm

HM001GとHM002GはSDSマックスシャンクで、ハンマドリルとビットを共用できます。
HM004Gは六角シャンク29mmの専用ビットを使う大型ブレーカで、標準でブルポイント29-400が付属します。SDSマックスのビット資産はHM004Gには使えない点に注意が必要です。
③ 重さと作業姿勢
6.3kgのHM001Gは壁や腰高の作業にも使えるサイズです。12.1kgのHM002Gは下向き中心、32kgのHM004Gは床面を真下に割る専用機と考えるのが現実的です。作業する面の向きで、選べる機種はほぼ決まります。
④ 1充電の作業時間
コンクリートはつりの目安は、HM001Gが約11分、HM002Gが約15分、HM004Gが約20分です。連続作業では予備バッテリの本数が作業量を左右します。
HM002GとHM004Gは40Vmaxバッテリを2本同時に使うため、交換用も2本単位で考えましょう。公式の推奨表では3機種ともBL4040以上が◎(推奨)です。
⑤ 価格と防水

本体価格はHM001Gが92,300円、HM002Gが158,300円、HM004Gが414,000円です(税別)。防水はHM001Gが防じんを含むIP56、HM002GとHM004Gが本体IPX6。いずれも雨に強く、屋外の解体・土木で使いやすい仕様です。
マキタ HM001GRMX/HM001GZK
マキタ HM002GZK
マキタ HM004GZ
用途別おすすめ早見表
| 作業内容 | おすすめ | 理由 |
| タイル・モルタルのはがし | HM001G | 6.3kgで取り回しやすい |
| 壁・梁の小規模ハツリ | HM001G | 横向きでも扱えるサイズ |
| 土間コン・基礎のハツリ | HM002G | 20.9Jで能率が高い |
| 床スラブ・舗装の破砕 | HM004G | 72.8Jの大型ブレーカ |
| 電源が取れない解体現場 | HM002G/HM004G | AC機並みのパワー |
ハツリの量が多い現場ほど、ひとつ上のクラスを選んだほうが作業時間は短くなります。一方で、持ち上げる・構える動作が多い現場では、軽いHM001Gのほうが結果的に早く終わることも少なくありません。
充電式ハンマを選ぶときの注意点
まず、ハンマは回転しないため穴あけには使えません。アンカー穴もあける現場では、ハンマドリルと役割を分けて考えましょう。
次にバッテリです。HM002GとHM004Gは40Vmaxバッテリを2本使い、ハツリは消費が激しい作業です。作業時間が1充電の目安(約15分・約20分)を超えるなら、予備を含めて4本以上あると段取りが崩れません。
最後に、どの機種も粉じんと騒音が大きく出ます。無線連動の集じん機と組み合わせられるので、屋内の改修では集じんの準備もセットで考えると安心です。
マキタ HM001G vs HiKOKI H3641DA 徹底比較
5kgクラスではHiKOKIのマルチボルト(36V)機が直接のライバルです。数値は各社の公表値です。
| 項目 | マキタ HM001G | HiKOKI H3641DA | HiKOKI H3641DB |
| シャンク | SDSマックス | SDSマックス | 六角軸17mm |
| 質量 | 6.3kg | 6.1kg | 5.7kg |
| 全長 | 496mm | 463mm | 425mm |
| 振動(m/s²) | 6.5 | 9.7 | 10.6 |
軽さと全長はHiKOKIがわずかに有利で、六角軸17mmのH3641DBを選べるのも強みです。一方、振動値はマキタHM001Gが明確に小さく、長時間のハツリで差が出ます。
10kgクラス・30kgクラスの充電式ハンマはHiKOKIに同等機がなく、比較対象はAC機になります。HM004Gとスペックが近いのは、同じ六角29mm・打撃数870min⁻¹のマキタAC機HM1812です。
よくある質問(FAQ)
Q. HM004GはSDSマックスのビットを使えますか?
A. 使えません。HM004Gは専用シャンク29mm(六角)で、公式の付属品もブルポイント29-400です。SDSマックスのビットを使うならHM001GかHM002Gを選びます。
Q. ハンマドリルでハツリをするのとは何が違いますか?
A. ハンマドリルのハツリモードでも軽作業はこなせますが、ハツリ専用のハンマは打撃に特化しているぶん能率が高く、長時間の作業に向きます。ハツリが作業の中心なら、専用のハンマを選ぶのがおすすめです。
Q. 旧基準の打撃エネルギーとは何ですか?
A. 公式サイトではEPTA基準と旧基準の両方を記載しています。旧基準ではHM001Gが12.1J、HM002Gが27.5J、HM004Gが62Jです。他社製品と比べるときは、同じ基準の数値どうしで比べましょう。
まとめ
✅ 壁や小ハツリまで軽快にこなすならHM001G(6.3kg)
✅ 土間・基礎の本格ハツリならHM002G(20.9J)
✅ 床スラブの破砕をコードレスで行うならHM004G(72.8J)
✅ 3機種とも振動は6.5〜6.6m/s²、防水仕様
充電式ハンマは、作業面の向きと破砕する量で選ぶのが基本です。電源の取れない現場が多いほど、コードレスの恩恵は大きくなります。
マキタ HM001GRMX/HM001GZK
マキタ HM002GZK
マキタ HM004GZ


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