マキタHM005GZ(HM005G)は、40Vmaxバッテリを2本使う80Vmaxの充電式ハンマです。六角シャンク30mmの20kg級ブレーカで、打撃エネルギーはAC100V機比で約20%アップの48.9J、振動3軸合成値は約30%低減の5.4m/s²。「コードレスで強力破砕&低振動、横ハツリもパワフルにこなす」をうたう新製品です。
本記事では公式の仕様をもとに、スペック・特徴・推奨バッテリ・価格、AC機HM1511やHM004Gとの違い、HiKOKIとの比較まで解説します。
結論:HM005GZはこんな方におすすめ
✅ 発電機や延長コードなしで斫り作業をしたい方
✅ 六角30mmの先端工具をすでに持っている解体・設備・土木の方
✅ 長時間のハツリで手のしびれや疲れを減らしたい方
✅ 壁や柱の横ハツリが多い方(360°回転サイドハンドル)
❌ 床の大規模な斫りが中心の方(→32kg級のHM004G)
❌ 穴あけ兼用や軽作業中心の方(→5〜12kg級のHM001G・HM002G)
マキタ HM005GZ(本体のみ・ブルポイント付)
マキタ A-74859(パワーソースキットXGT10)
マキタ A-75443(ブルポイント 六角30mm)
▼動画でも解説しています(約8分)
HM005GZとは?価格と位置づけ
HM005GZは、マキタの充電式ハンマのなかで六角シャンク30mmを採用した20kg級のモデルです。標準小売価格は233,800円(税別)で、ブルポイント30-400が付属し、バッテリと充電器は別売です。
マキタの充電式ハンマは、SDSマックスのHM001G(6.3kg)とHM002G(12.1kg)、専用シャンク29mmのHM004G(32kg)がありました。HM005GZはその中間を埋める存在で、AC機でいえば六角30mmのHM1511(18kg)クラスにあたります。

HM005GZの主要スペック
| 項目 | 仕様 |
| 電源 | 直流72V(80Vmax=40Vmax×2) |
| シャンク | 六角シャンク30mm |
| 打撃エネルギー | 48.9J(新基準値)/54.7J(旧基準値) |
| 打撃数 | 1,300min⁻¹ |
| 振動3軸合成値 | 5.4m/s²(EN62841-2-6) |
| 1充電作業量の目安 | 約31分(コンクリート40MPaのはつり・BL4080F×2本) |
| 本機寸法 | 870×184×273mm |
| 質量 | 21kg(BL4080F×2本装着時) |
| 防水・防じん | APT・本体IPX6(バッテリIP56) |
| 主な機能 | AVT防振・無線連動 LEDライト・再起動防止 定回転制御 |
| 標準付属品 | ブルポイント30-400 |
HM005GZの主な特徴
①AC100V機を超える打撃エネルギー48.9J

40Vmaxバッテリ2本とハイパワーブラシレスモータで、打撃エネルギーは48.9J(新基準値)。当社AC100V機比で約20%アップで、AC機HM1511の100V使用時(40.9J)を上回り、200V使用時と同じ値です。横ハツリも強力にこなすとされています。
②振動5.4m/s²の低振動「AVT」
ハンドル部と振動部を別体にした防振ハウジングで、ハンドルへ伝わる振動を大幅に低減。振動3軸合成値は5.4m/s²で、HM1511(8.0m/s²)より約30%低く、1日中ハツリを続ける現場ほど差を感じやすい部分です。

③狙いやすいソフトノーロード
無負荷時のモータ回転数を抑えるソフトノーロードを搭載。無負荷時も低振動で、打ち始めにビット先端が暴れにくく、狙った位置から斫り始められます。

④360°回転するサイドハンドル
サイドハンドルは360°回転可能。手狭なリノベーション現場などで、斜めや水平に構えるハツリ作業も快適にこなせます。床だけでなく壁や柱を斫ることが多い方にうれしい装備です。

⑤IPX6・無線連動集じん・LEDライト
本体は防水保護等級IPX6(バッテリIP56)で、防滴・防じん「アプト」に対応。本体のスイッチONで集じん機も動く無線連動(別売のワイヤレスユニットA-66151・8,400円が必要)に対応し、残照機能付きのLEDライト、残容量表示ランプとメンテナンス表示ランプも備えます。

マキタ HM005GZ(本体のみ・ブルポイント付)
マキタ A-74859(パワーソースキットXGT10)
マキタ A-75443(ブルポイント 六角30mm)
HM005GZが活躍する現場
・電源のない解体現場での壁・柱・基礎の斫り
・リノベーションでのコンクリートの部分撤去
・発電機の騒音や排気を避けたい夜間・屋内の作業
・延長コードの取り回しが危ない足場まわり

推奨バッテリと1充電の作業量
| バッテリ | 推奨度 |
| BL4040/BL4040F/BL4050F | ◎ 推奨 |
| BL4080F/BL4080H | ◎ 推奨 |
| BL4020/BL4025 | ○ 使用可 |
1充電の作業量は、BL4080F×2本でコンクリート(圧縮強度40MPa)のはつり約31分が目安です(参考値)。長時間の斫りなら8.0AhのBL4080Fを2組用意し、交互に充電する運用が現実的です。
HM005GZとHM1511・HM004Gの違い
| 項目 | HM005GZ(新) | HM1511(AC) | HM004G |
| 電源 | 80Vmax | 単相100V/200V | 80Vmax |
| シャンク | 六角30mm | 六角30mm | 専用29mm |
| 打撃エネルギー | 48.9J | 40.9J(100V) | 72.8J |
| 打撃数 | 1,300min⁻¹ | 1,300min⁻¹ | 870min⁻¹ |
| 質量 | 21kg | 18kg | 32kg |
| 振動3軸合成値 | 5.4m/s² | 8.0m/s² | 6.5m/s² |
| 標準小売(税別) | 233,800円 | 166,700円 | 414,000円 |
HM1511とは打撃数が同じで、打撃エネルギーと低振動ではHM005GZが上。そのぶん質量は3kg重くなります。床を大きく斫るならHM004G、壁や柱の斫りと持ち運びのバランスならHM005GZという選び分けです。シリーズ全体は充電式ハンマ比較で解説しています。
マキタ HM005GZ vs HiKOKI H65SB3 徹底比較
| 項目 | マキタ HM005GZ | HiKOKI H65SB3 |
| 電源 | 80Vmax(充電式) | AC100V(1,240W) |
| 打撃エネルギー | 48.9J | 45.0J |
| 打撃数 | 1,300min⁻¹ | 1,400min⁻¹ |
| 質量 | 21kg | 17.2kg |
| 振動3軸合成値 | 5.4m/s² | 15.5m/s² |
| 標準価格(税別) | 233,800円 | 182,300円 |
HiKOKIの六角30mmクラスH65SB3はコード式で、軽さと価格ではHiKOKIが有利です。一方、HM005GZは打撃エネルギーが上回り、振動値は約3分の1。HiKOKIの充電式ハンマはH3641DA・H3641DB(10J級)までなので、六角30mmの20kg級をコードレスで使えるのはHM005GZの大きな強みです。
購入前の注意点(バッテリ・先端工具)
HM005GZは本体のみの販売で、40Vmaxバッテリ2本と充電器が必要です。これから40Vmaxをそろえるなら、BL4080F×2本・急速充電器DC40RB・マックパックが入ったパワーソースキットXGT10(A-74859・168,000円)が効率的です。キットの比較は40Vmaxパワーソースキット比較を参考にしてください。先端工具は六角30mmの次の6種が用意されています(標準小売・税別)。
| 先端工具 | 部品番号 | 価格 |
| ブルポイント | A-75443 | 7,200円 |
| 十字ブルポイント | A-73499 | 9,200円 |
| コールドチゼル | A-21397 | 7,400円 |
| スケーリングチゼル | A-25183 | 12,700円 |
| スコップ | A-47400 | 18,400円 |
| ランマ | A-31485 | 22,000円 |
よくある質問(FAQ)
Q. AC機の六角30mmの先端工具は使えますか?
A. シャンクは同じ六角30mmです。HM1511などで使っている先端工具は、長さや状態を確認したうえで流用できます。
Q. 雨の日の屋外でも使えますか?
A. 本体はIPX6・バッテリはIP56です。ただし公式サイトでは、故障しないことを保証するものではないと注記されています。
まとめ
✅ HM005GZは80Vmax・六角30mmの20kg級充電式ハンマ
✅ 打撃エネルギー48.9JはAC100V機比約20%アップ
✅ 振動5.4m/s²・360°回転サイドハンドルで横ハツリも快適
✅ 本体233,800円(税別)、バッテリ2本と充電器は別売
コードの取り回しや発電機の手配から解放されたい斫り現場には、HM005GZが有力な選択肢です。
マキタ HM005GZ(本体のみ・ブルポイント付)
マキタ A-74859(パワーソースキットXGT10)
マキタ A-75443(ブルポイント 六角30mm)


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